血流改善作用、抗インフルエンザ作用をもつエルダーベリー
エルダーベリーは、スイカズラ科の植物で、北米やヨーロッパに広く自生しています。果実や花は、古くからジュースやジャムなどにして食用とされ、また風邪予防やインフルエンザに効果があるとして、民間伝承的に用いられてきました。
当社ではエルダーベリーの健康機能に注目し、果汁飲料の摂取により血液の流れが改善されること1)を明らかにしました。また富山大学と行った共同研究で、インフルエンザの感染予防や感染後の症状の緩和が期待できること2)を明らかにしましたのでご紹介します。
血流改善作用
- ■試験方法
30分間安静
↓
試験飲料摂取
↓
1時間安静
↓
血流量の測定(冷却前)
↓
冷水負荷(5分間15℃冷水)
↓
血流量の測定(冷却直後、5、15、30分後) - ■試験飲料
エルダーベリー果汁、水(対照) - ■測定装置
レーザードップラー血流画像化装置

- 指先血流量の変化
n=12(社内ボランティア)
抗インフルエンザ作用
マウスにインフルエンザウイルスを感染させると、体重減少、体内でのウイルスの増殖やウイルスに対する抗体の産生が観察されます。
実験では、マウスにA型インフルエンザウイルスを感染させ、エルダーベリー果汁もしくはタミフル(オセルタミビルの商品名)を感染3日前から感染7日後まで摂取させました。
その結果、エルダーベリー果汁、タミフル両群とも体重減少が抑えられ、体内でのウイルス増殖も抑制されました(図1)。また、感染予防に重要な血液中の抗体量を調べたところ、タミフル群では減少していたのに対して、エルダーベリー果汁群では抗体量が増加していました(図2)。このことは、エルダーベリー果汁には、免疫力を向上させて、ウイルスとたたかう力を増強させる可能性があることを示しています。
以上のことより、エルダーベリー果汁を摂取することにより、インフルエンザの感染予防や感染後の症状緩和が期待できるのではないかと考えています。

- 図1. ウイルス感染3日後の気管支内ウイルス量

- 図2. ウイルス感染14日後の血清抗体量
《引用文献》
- 1. 片山ら:第61回 日本栄養・食糧学会要旨集(2007)
- 2. 林ら:日本生薬学会第56回年会抄録集(2009)


