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乳酸菌

乳酸菌Lactobacillus plantarum YU(YU株)

乳酸菌Lactobacillus plantarum YU(YU株)

乳酸菌Lactobacillus
plantarum
YU(YU株)

しょうゆ、味噌、漬物などの製造には植物成分を栄養源として生育する乳酸菌が多くかかわっています。当社は、植物を主原料とする発酵食品より分離した乳酸菌の中から、健康機能に優れた乳酸菌を発見しました。

YU株の選抜

漬物やぬか床から分離した乳酸菌約200株について、「生きて腸まで届く」能力の指標として人工胃液耐性を、免疫調節作用の指標としてインターロイキン12の産生誘導能を測定しました。そして、これらの2つの能力に優れた株として、ぬか床から分離した乳酸菌Lactobacillus plantarum YU(YU株)を見出しました。

YU株の人工消化液耐性

YU株および他の乳酸菌について、人工胃液(pH2.5)で3時間処理し、残存する生菌数を比べました。その結果、ヨーグルトの製造に用いられる代表的な乳酸菌であるLactobacillus delbrueckii subsp. bulgaricusおよびStreptococcus thermophilusのそれぞれの基準株(分類学上の基準となる株)は、生菌が検出できなかったのに対し、YU株は多くの生菌が確認できました。

また、YU株が属するL. plantarumは人工胃液耐性の高い株が多いことが報告されていますが、それらの中でもYU株は特に人工胃液耐性が高いことが分かりました(図1)1)。さらに、人工腸液(0.5% 胆汁酸含有)で18時間処理しても生菌数の低下は見られず、胆汁酸耐性も有することが確認できました。

図1. 人工胃液耐性試験(pH2.5)
  • 図1. 人工胃液耐性試験(pH2.5)

YU株および他のL. plantarum 7株について、人工胃液(pH2.5)で3時間処理し、残存する菌数を測定した。

YU株が「生きて腸まで届く」ことの確認(ヒト試験)

YU株が実際に「生きて腸まで届く」ことを、ヒト試験で調べました。ヒト試験は倫理委員会の承認を得て行いました。ボランティア7名の方に、大豆乳酸発酵食品(ヨーグルト状、110g、YU株を10億個以上含む)を14日間摂取してもらい、被験者の便からYU株が検出できるかどうかを調べました。その結果、試験食品の摂取前は、どの被験者の便からもYU株は検出されませんでしたが、14日間の摂取期間中は、摂取を開始してから2日後、7日後および14日後のいずれの検査でも被験者全員の便からYU株が検出され、YU株が「生きて腸まで届く」ことが確認できました2)

YU株の免疫調節作用

マウスを用いた動物実験でYU株の免疫調節作用を調べました。まず、アレルギー症状の改善効果を調べる試験を行いました。アレルギーモデルマウスにYU株を投与したところ、アレルギーの指標といわれている血清中の抗原特異的IgEが減少することを確認しました。この結果から、YU株を含む食品はアレルギー症状の改善に有用である可能性が示されました。次に、感染防御作用を調べる試験を行いました。マウスにYU株を投与したところ、感染防御作用の指標といわれている糞便中の総免疫グロブリンA(IgA)量が増加することを確認しました(図2)3)。この結果から、YU株を含む食品を摂取することで、ウイルスや細菌に対する感染防御作用が高まることが期待されます。

図2. YU株摂取による糞便中総IgAの増加
  • 図2. YU株摂取による糞便中総IgAの増加

BALB/cマウスにYU株の生菌体(2×108個/日)を14日間経口摂取させた。糞便中の総IgAを測定し、腸管におけるIgA分泌に及ぼす影響を調べた。

《引用文献》

  • 1. 石井めぐ美ほか:Lactobacillus plantarum YU株の人工消化液耐性ならびに整腸作用効果, 第62回日本栄養・食糧学会大会講演要旨集,p. 191(2008)
  • 2. 河内智子ほか:Lactobacillus plantarum YU(YU株)をヒトが経口摂取した際の腸内到達と消化液耐性, 日本農芸化学会関東支部2008年度大会講演要旨集,p. 26(2008)
  • 3. 川島忠臣ほか:Lactobacillus plantarum YU株の経口摂取が免疫機能に及ぼす効果、日本乳酸菌学会 2008年度大会講演要旨集,p. 19(2008)

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