商品を開発する上で最も大切なことは、お客様の声を活かし、お客様に満足していただける確かな品質を目指した商品づくりを行うことであると考えています。そして、商品の企画段階から「原材料の安全性」、「容器の安全性」、「商品の表示」などを確認し、安全で安心してお使いいただける商品開発に努めています。また、微生物的安全性を確保するため、殺菌条件や充填条件についても十分な検討を行っています。今後も「おいしさ」と「安全」を追求した商品を提供し続けていきたいと考えています。
製品の殺菌条件
キッコーマンでは、永年培ってきた殺菌技術により、お客様に安全な食品をお届けしています。食品は安全であることが第一ですが、同時においしく、栄養バランスに優れ、便利で、保存性のあることが必要とされます。そして経済性も兼ね備えていなければ、お客様にご満足頂けません。
一方、食品に影響を及ぼす微生物は多様であり、食品の食塩、水分活性、pHなどの特性により、微生物耐性もさまざまであることから、それぞれについて安全で最適な殺菌方法を採用する必要があります。そのために当社では、新商品の企画・開発段階から詳細に微生物的検討を行っています。
具体的には、食品の食塩、水分活性、pHなど特性により殺菌対象菌の選定をし、指標菌を使って、食品中での生育の有無を確認します。確認された殺菌対象菌の各食品中での耐熱性を測定し、最終的に製造工場や容器などとの適合性を判断しながら殺菌条件の決定をしています。
食品の特性に応じた殺菌・充填方法
| 食品 | 微生物耐性 | 殺菌対象菌 | 殺菌・充填方法 |
|---|---|---|---|
| うちのごはん (注) |
弱い | 全ての微生物 | パウチに充填・密封後、加圧加熱殺菌(レトルト殺菌)(120℃4分以上) |
| 本つゆ | 中程度 | 酵母や乳酸菌 | 100℃以上で殺菌後、ペットボトルに充填する。 |
- 注:微生物耐性が強い一部の製品を除く
うちのごはん

食塩含量が低く、微生物耐性が弱い「うちのごはん」は、全ての微生物が殺菌対象となります。このような食品を常温保存するためには、缶詰やレトルト食品のように完全に殺菌する必要があり、食品衛生法では殺菌基準(120℃4分以上)が決められていますので、この基準を、安全を守るための最低条件としています。さらにより高いレベルの安全性とおいしさの実現のため、用いる原材料などに応じて最適な殺菌条件を採用しています。
本つゆ

殺菌対象菌の生育確認試験

「うちのごはん」と「しょうゆ」の中間的な食塩含量である「本つゆ」は、微生物耐性も中程度となり、殺菌対象菌は、酵母と乳酸菌に限られます。「本つゆ」中では静菌状態で増殖することが無く直接的に殺菌対象菌とはならない耐熱性芽胞も、より高い安全性の実現のために100℃以上で殺菌し、ペットボトルへ充填しています。
容器開発
新たに開発するボトル、キャップは、その材質や形状が食品衛生法や社内ガイドラインの基準に照らして問題がないかチェックし、容器の安全性を確かなものにしています。
さらに、現代の様々な生活シーンを考えて設計・開発を進め、いままで以上に使い勝手がよく、環境にも優しい容器開発を目指しています。
しょうゆ750ml・500mlの新容器開発

新750mlと新500mlボトルは現代の様々な生活シーンを考えて設計・開発されました。750mlボトルは高さを抑え冷蔵庫のポケットにもピッタリ納まるサイズです。また500mlボトルは従来品と比べて使用する樹脂量を約17%減らしたことなど、環境へ配慮した容器になっています。
キャップは「お客様からのご意見」をもとに開発しました。(1)指がかかりやすく開閉しやすいワンタッチ式(2)抜栓しやすい中栓形状(3)注ぎやすく液だれしにくい口部形状(4)廃棄時にはボトルから取り外しやすい構造(エコキャップ)などが特徴であり、お客様が安心して使えるキャップになっています。
容器の安全性確保と環境への配慮
すべての食品の容器を対象に、その材質や形状が食品衛生法や社内ガイドラインの基準に照らして問題がないかチェックし、容器の安全性を確かなものにしています。加えて、環境負荷の少ない容器を使用するという観点から、当社の「容器包装委員会」が社内環境基準に適合しているか確認し、基準に満たないものは使用しないことになっています。
安全でおいしい商品の開発
わが家は焼肉屋さん


お客様の声を代表する「消費者調査」から専門店の焼肉屋さんの味を実現するというコンセプトが作り上げられました。専門店における手作り感のある焼肉のたれを実現すべく、原料となる素材を厳選し、専門店での作り方を再現する方法を開発いたしました。特徴となる原材料として特選丸大豆醤油、深炒りごま油を採用し、化学調味料、は使用していません。
原材料は、全てキッコーマンの厳格な原材料規格書の審査に合致したもののみを採用し使用しています。特に新しい原材料を採用する際には細心の注意を払い、可能な限り現地に出向き、製造工程と品質を確認しています。殺菌条件に関しては過度な殺菌は風味を損なってしまうため、適切な微生物試験を行い、「安全性」と「おいしさ」が両立する品質設計としています。また賞味期間については、成分分析等の理化学的な分析と官能評価を組み合わせて、おいしく召しあがっていただける期間を設定しています。
今後もお客様にご満足いただける、「安全」で「おいしい」商品づくりを目指していきます。


