キッコーマンは、「安全な原材料の使用」を食の安全を守るための最重要課題のひとつととらえています。すべての原材料を対象に、原産国などのトレースはもとより、残留農薬、アレルギー物質、GMOなどについて徹底的にチェックし、安全性・法規適合性を確保するよう努めています。
アレルギー物質の調査・確認
キッコーマンでは、アレルギー物質として食品衛生法に表示が義務づけられている特定原材料7品目と、表示が推奨されている18品目について原材料として使用した場合は商品に個別表示しています。アレルギー物質については、必要に応じて原材料の自主検査によって表示内容の信頼性を高めています。
| 特定原材料 | 卵、乳、小麦、そば、落花生、えび、かに |
|---|---|
| 表示が推奨されている原材料 | あわび、いか、いくら、オレンジ、キウイフルーツ、牛肉、くるみ、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン |
残留農薬の分析
キッコーマンは、すべての原材料について、農薬の使用履歴の確認に努めています。また2004年からは、穀類、豆類、野菜、果物など農産物原料を対象に、農薬の管理が適正になされているかを確認する残留農薬の自主分析を実施し、安全性の確保を強化しています。
2007年には、残留農薬等ポジティブリスト制度導入への対応として、一般に使用されることが多い約300種類の農薬を一度に分析可能な分析方法を確立し、より効率的で確実な残留農薬検査を実施しています。2008年度は、中国産原材料の自主分析を強化しました。
nonGMO(非遺伝子組換え)作物の使用
キッコーマンは、お客様のご要望に応え、「キッコーマンしょうゆ」の原材料のひとつである丸大豆にIPハンドリング(※)されたnonGMO大豆を使用しています。また定期的に自主検査を実施して、原材料が確かにnonGMOであることをチェックしています。
丸大豆と同様に脱脂加工大豆についてもnonGMO大豆を使用しています。
- ※IPハンドリング(Identity Preserved Handling)
分別生産流通管理。生産・流通・加工の各段階において、nonGMO作物とGMO(遺伝子組換え)作物が混在しないように分別管理し、その管理内容を記録した文書により分別管理を証明する管理方法
牛由来原料の安全性確認
キッコーマンは、BSE(狂牛病)対策として、牛由来の原材料については安全性が確認されたもののみを原材料として使用しています。また可能なものについては、牛由来のものから他の代替原材料への切り替えを推進しています。


アメリカの大豆畑

アメリカの小麦畑
購買担当 佐々木裕司
原料調達の段階で品質の安全性を確保することと、安定した調達を保つことが私の重要な業務です。特に、新しい原料を調達するときは細心の注意を払い、取引先から原料情報を入手し、可能な限り現地に出向き、工程と品質をチェックしています。また、品質のよい大豆を確保するのが難しくなってきているので、安定調達のため定期的に直接現地に出向いて取引先との信頼関係を築いています。食の安全を守るためには「安全な原料の調達」が第一歩であるという想いを持って、日々業務に取り組んでいます。

トマト栽培時期の畑の視察

収穫時期のトマト

収穫されたトマト
日本デルモンテでは、国産トマトだけでなく、アメリカや中国、トルコ、イタリアなどの海外産トマトを原料として使用しています。トマト製品に使用している海外産原料の品質向上、品質保証の為に産地に適したトマト種子の提供を行うと共に、原料供給メーカーへ視察を実施しています。
- 1. 品質の確保、農薬管理を徹底する為の栽培方法を指導しています。
- 2. 栽培時期の視察では、栽培指導方法が確実に行われている事の確認を行います。
- 3. 収穫時期には、栽培されたトマトの品質確認とそれを使用して製造されたトマト製品の品質確認及び工場の品質管理状況の確認を行っています。
現地で合格となったトマト製品のみを輸入し、国内で残留農薬等を含む最終的な品質確認を行い、品質保証の充実を図っています。

キッコーマンではしょうゆの原材料として、主に品質の良い海外産(アメリカ、カナダ)の大豆、小麦を使用しています。この他に国産の原料のみを使用し、木桶でじっくり熟成させた「れんが蔵しょうゆ」や「御用蔵しょうゆ」、北海道の大地が育んだ大豆と小麦でつくられた「北海道丸大豆しょうゆ」など良質な国産原料にこだわったしょうゆづくりも行っています。

契約農家のトマト畑
日本デルモンテでは、安全な原料を安定的に確保するために、長野県や福島県などの農家と契約栽培を行っています。作付面積、品種、購入規格、栽培履歴報告に関する契約を栽培者と結び、播種から収穫まで一貫した指導を徹底し、コミュニケーションを高めています。収穫に際しては、専用のコンテナを使用し、栽培者名、収穫日を記入した出荷票が添付された後、集荷場に出荷され、検査員による前検査が行われたトマトのみが工場に搬入されます。工場に搬入されたトマトは搬入トラック毎に品質検査を実施し、品質の確認、出荷票による栽培者の確認がなされた良質のトマトのみ、トマト加工品に使用されます。

契約農家のぶどう畑
マンズワインでは、「ワイン造りはまず良質なぶどうから」という考え方のもと、小諸ワイナリー周辺の自社管理畑や契約農家をはじめとして各地から国産ぶどうを調達しています。その際、供給者ごとの農薬使用履歴の確認はもとより、熟度、糖度・酸味のバランスなどのチェックを徹底することで、ぶどうのポテンシャルを最大限に引き出した、安全で高品質なワインづくりをしています。


