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杏の伝来 |
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| 杏の発祥地はトルキスタンから中国西域にかけての広い地域であり、約5000年前には人間の目にも触れていたようです。いまでもトルコ、ギリシャなど地中海沿岸地域は杏の一大産地となっています。日本には中国から薬用として伝わり、古くから知られています。平安時代の古書にその記述があります。種である杏仁(キョウニン)の、薬用としての利用が主でした。実が酸っぱいので食用にはほとんど使われなかったようです。 |
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杏の近縁種 |
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杏は梅、すもも、アーモンドの近縁種です。杏と梅は開花期さえ合えば、自然条件下でも容易に交雑し、国内の一部の梅は杏との交雑種として知られています。しかし梅は原産地が中国の高温多湿気候帯で中国、韓国、台湾、日本などアジアの一部に栽培が限定されているのに対して、杏は乾燥地帯原産であり世界中で栽培されています。
また梅の果実は完熟しても果肉に甘みがありませんが、杏は熟すと甘みが出てきます。アーモンドは果肉が薄く食用に適さないため、皆さんがよく食べるアーモンドは、果肉と種子の殻を取り除いた「仁」を炒ったり揚げたりしたものです。アーモンドの仁(生アーモンド)と杏の仁(杏仁)は似たような風味を持っています。日本でもお馴染みのデザート「杏仁豆腐」は、本来杏仁で作りますが、アーモンドで代用し風味付けしたものが数多く出回っています。 |
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杏の食べ方 |
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| 良質な杏の実は、硬く、オレンジ色のうぶ毛があります。杏は収穫後の日持ちが非常に悪いため、早めに収穫します。杏の多くの品種は酸味が強く、生食用よりは、シロップ漬け、ジャム、ジュース、干し杏、杏露酒などに加工して食べます。収穫から日数が経過するにつれ軟らかくなるため、収穫後から早めの加工が必要です。 |
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杏に含まれる成分 |
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杏を常に食べている北パキスタンの山岳地帯フンザは世界の長寿村の一つといわれています。あまり知られていませんが、杏も栄養豊富な果物の一つなのです。
杏は特にプロビタミンAの成分であるβ-カロテン、β‐クリプトキサンチンが非常に多く、干し杏100gあたりβ-カロテンが5000μgも含まれています。β‐カロテンそのものに抗酸化作用があり、がんや老化防止に役立ちます。またビタミンEも豊富で、干し杏100gあたり1.4r、成人の1日に必要な摂取目安量を約2割満たすことができます。干し杏は食物繊維も豊富で100gあたり、9.8gも含まれており、これは成人女性の1日の摂取目安量の約半分にあたります。それ以外にもナイアシン、カリウム、鉄分、カテキン、GABAも豊富です。普段の食生活に是非取り入れてみてください。 |
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