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ドクター久保田のアンチエイジン・ベリーグッド!

第2回 いかんせん、紫外線!

アンチエイジングな言葉 『スリップ、スロップ、スラップ』 皮膚がん発生率世界一といわれるオーストラリアの紫外線対策の標語。Slip(スリップ=長袖を着る)、Slop(スロップ=サンスクリーン剤を塗る)、Slap(スラップ=帽子をかぶる)を徹底するという意味です。日本でも、子ども大人問わず意識したいルールといえるでしょう。 キッコーマン総合病院 院長 久保田 芳郎

紫外線が招く、老化ならぬ「光(ひかり)老化」とは?

「光老化」という言葉を初めて聞く方でも、「老化」の意味はお分かりでしょう。年をとると起こる体の変化が「老化」で、シワや白髪なども老化現象のひとつです。

一方「光老化」とは、長い期間日光に当たり続けた、顔や首の皮膚にみられる変化をいいます。具体的には、皮膚の色が黄ばみ、シミが増え、太くて深いシワが増え、皮膚のつやがなくなり、かさかさと乾燥してきます。さらに「皮膚がん」も発生しやすくなります。

「光老化」は、紫外線を浴びた時間に比例して進行し、年齢を重ねることによる加齢とは別に、老化を早めてしまいます。

紫外線A波は光老化を促し、B波は遺伝子を傷つける

紫外線には波長の長いA波と、短いB波があり、光老化を促進するのがA波です。波長の長いA波は部屋の中にいても窓ガラスを通り抜け、お肌の真皮層にまで到達します。そして真皮層にあるコラーゲン繊維とエラスチン繊維を壊してしまうのです。その結果、お肌のハリや弾力がなくなり、たるみやシワにつながってしまいます。

波長の短いB波は、肌の表皮にあるメラニン細胞を活性化させて多量のメラニンを生成し、日焼け(サンバーン)をさせるものです。エネルギーが強く、表皮細胞の遺伝子に傷をつけるのでシミや皮膚がんの原因になります。

光老化は、「蓄積」される

紫外線の本当の怖さは、浴びてすぐ起こる日焼けではなく、徐々に蓄積されてくる光老化なのです。皮膚の老化は、加齢よりも光老化の影響の方が大きいことが近年分かってきており、紫外線対策が必須です。

私たちは子どもの頃から大量の紫外線を浴びていると考えられます。その影響は何十年も経ってから現れてきます。子どものうちから紫外線を浴びすぎないよう、帽子、衣類、日焼け止めなどによる紫外線防御を心がけることが大切です。

紫外線は目の病気の原因にも

強い紫外線を浴びると、目の表面にある角膜が一時的に炎症を起こします。スキーに行って目が真っ赤になる雪目もそのひとつ。紫外線を浴びる量が多い地域ほど目の水晶体が濁り、白内障にかかる率が高まることが分かっています。

「翼状片(よくじょうへん)」も、白内障とともに紫外線の影響が大きいといわれている疾患です。紫外線の強い南国や野外作業が多い農村部で多発します。切除すれば一時的に治りますが、再発することも多い疾患です。

紫外線がこのような目の病気を引き起こすことはあまり知られていません。サングラスも紫外線対策に加えたいものです。

すぐに始めたい紫外線対策

紫外線は、5月頃から強くなってきます。夏本番じゃないからと安心してはいけません。お肌を若々しく保つために、以下の紫外線対策をおすすめします。

  • 紫外線に当たる時間をなるべく少なくする。
  • 紫外線の強い正午前後1時間の外出を避ける。
  • 外出時には日傘、帽子、サングラスを着用し、可能ならば長袖、長ズボンを着用する。
  • 洗濯物干しや散歩、買い物など、日常生活の紫外線にも注意して、サンスクリーン剤を使用する。
  • スポーツやレジャーなどで長時間屋外にいる場合は、より効果の強いサンスクリーン剤を使用する。

ビタミンで、光老化を防ぎましょう

ビタミンには、紫外線から肌を守ってくれるはたらきがあります。紫外線によって壊れてしまったビタミンAや抗酸化ビタミン群を十分に補給できれば健康な皮膚細胞を維持できます。各種ビタミンの効果と、多く含む食品(カッコ内)は以下の通りです。こうした栄養素は、多量に摂取したからといって効果が出るものではないので、食品からバランスよく摂ることをおすすめします。

●ビタミンA

破壊されてしまった細胞を修復するのに役立ちます。ビタミンAは身体の中で合成できないので経皮的に吸収するか、経口的に摂ることでしか補えません。

(しそ、パセリ、バジル、にんじん、ほうれん草、かぼちゃ、緑茶、うなぎ、鶏レバーなど)

●ビタミンC

紫外線への効用があります。細胞の老化を早めるといわれている活性酸素の発生を抑え、さらに色素沈着を防止する優れたはたらきがあります。

(赤ピーマン、芽キャベツ、パセリ、レモン、じゃがいもなど)

●ビタミンE

女性ホルモンの分泌を整え、肌のシミや黒ずみを防ぐはたらきがあります。

(緑黄色野菜、アーモンド、ヘーゼルナッツ、ピーナッツ、植物油など)

●ビタミンB6

ダメージを受けた肌を新しく生まれ変わらせてくれるはたらきがあります。

(牛乳、玄米、さんま、ほうれん草、アボカドなど)

アンチエイジン・ベリーグッド【食】

旬の食材は、ビタミンがみんな豊富!

紫外線を浴びると増える活性酸素を防ぐ「抗酸化」はアンチエイジングのポイント。抗酸化力の高いビタミン類を意識して摂りましょう。今が旬の食材(そらまめ、グリーンアスパラガス、かつおなど)にも、豊富に含まれています。

旬の食材は、ビタミンがみんな豊富!

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