トップ > レシピ > ヘルシー&ライフ > ドクターコラム > ドクター久保田のアンチエイジン・ベリーグッド! > 第8回 「更年期障害」に負けず、生涯元気に!

ドクター久保田のアンチエイジン・ベリーグッド!

第8回 「更年期障害」に負けず、生涯元気に!

アンチエイジングな言葉 ライフスタイルが、『更年期』を『幸年期』に変える! 更年期を乗り切るには、男女ともにバランスよい食生活が大切。また、旅行、ガーデニング、スポーツなどの趣味を持つといったライフスタイルで、長い『更年期』をハッピーな『幸年期』へ。 キッコーマン総合病院 院長 久保田 芳郎

40代から始まる更年期障害

男女ともに40歳を過ぎた頃から見られる、さまざまな体調不良や情緒不安定などの症状をまとめて一般的に『更年期障害』と呼びます。医学的には、40歳代以降の男女の性ホルモン分泌量の低下が原因とされています。

女性ホルモンは40歳ごろから次第に低下し、50歳前後に閉経を迎えます。閉経前後の身体的症状は自律神経失調症と同様で、のぼせや顔のほてり、脈が速くなる、動悸や息切れ、異常な発汗、血圧が上下する、耳鳴り、頭痛やめまいなどがおこります。精神的な症状としては、興奮亢進、イライラや不安感、うつ、不眠などです。

これらに加えて閉経後は、膀胱炎や尿失禁、腰や膝の関節痛、目や喉などの粘膜の異常など、身体的症状と無気力感などが精神的症状として現れてきます。

男性の更年期障害とは

男性の場合は、睾丸ホルモンであるテストステロンの分泌が30歳くらいから減少しはじめ、40歳代後半で症状が現れることがあります。女性に比べると分泌量の変化が緩やかなため、老化現象の一種と認識され気づかれないことが多いのが現状です。また、機能不全(ED)の症状が現れることもあります。

更年期の骨粗しょう症が、寝たきりを招く!?

特に女性の場合、閉経から10年、20年後に現れる晩期更年期障害としての骨粗しょう症と脂質代謝異常、動脈硬化が問題となります。

骨粗しょう症は、加齢による女性ホルモン、エストロゲンの減少が大きく影響します。エストロゲンが減るとカルシウムが必要以上に骨から溶け出してしまい、骨密度が減って骨粗しょう症になりやすくなるのです。

女性ホルモンの低下する50歳頃から始まり、気づいた時には骨がつぶれて腰が曲がったり、ほんのちょっとしたことで大腿骨を骨折して歩けなくなったりします。これが脳血管障害に次ぐ寝たきりの原因となり、さらには痴呆状態になることもあります。

更年期の肥満がこわい理由

女性ホルモンの低下により顕著になるのが中年太り。脂質代謝が低下するため、血中の中性脂肪やコレステロールが高くなってきます。中高年女性の肥満の最大の原因は、女性ホルモンの低下です。閉経期から太り出す女性が多いのもこのためです。

もっとこわいのは、肥満が動脈硬化を促進し、脳梗塞やラクナ梗塞を引き起こし、それが認知症につながる可能性があることです。

また女性ホルモンの減少は、肌の水分保持に必要なヒアルロン酸やコラーゲンなども低下させ、シワはもちろん、乾燥、シミ、くすみなどの原因になります。

更年期の味方、大豆イソフラボン

更年期障害の治療法に、ホルモン補充療法がありますが、欧米に比べると一般的に普及していないのが現状です。その原因のひとつに、ホルモン補充療法の副作用とされる子宮体がん、乳がんの発生リスクがあります。

そこで注目すべきは大豆イソフラボン。イソフラボンは、大豆などに含まれるポリフェノールの一種で、女性ホルモンそのものではありませんが、同じようなはたらきをします。日本人の更年期障害の症状が、欧米人と比較して軽く、乳がん、子宮がん、前立腺がんの発生率が欧米の5分の1から4分の1というのも大豆を多く摂るせいだといわれています。大豆食品などでイソフラボンを摂りながら、老化による肌や体の変化に積極的に対応し、健康で美しい人生を謳歌しましょう。

アンチエイジン・ベリーグッド【食】

大豆(大事)なイソフラボンをいそいそと

更年期対策には、大豆イソフラボンが気軽に摂れる納豆などがおすすめ。骨粗しょう症予防には、カルシウムを多く含む乳製品などを。カルシウムの吸収に役立つマグネシウムは、干ししいたけや切り干し大根、ほうれん草などに多く含まれています。

大豆(大事)なイソフラボンをいそいそと

このページのトップへ