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ドクター久保田のアンチエイジン・ベリーグッド!

第9回 心と身体の「疲れ」をためないで

アンチエイジングな言葉 『疲れる前に休め』 デール・カーネギーの言葉です。疲労は脳が発するSOS信号。その状態が続けば続くほど危険です。疲れを感じる前に休む、ストレスはその日のうちに解消する、そんなライフスタイルを目指したいですね。 キッコーマン総合病院 院長 久保田 芳郎

「疲れ」がたまると老化する!?

疲労とは、難しくいえば精神的、身体的作業負荷が原因で起こる身体のパフォーマンス低下のこと。立ちくらみや動悸など、疲労が原因の自律神経失調症状が見られることもあります。疲れると免疫機能が低下して、風邪をはじめ、様々な病気につながります。疲れをためるのは、ひいては老化を早めることにもなるのです。

疲労の原因は5つのストレス

具体的な疲労の原因とは何なのでしょう。関西福祉科学大学の倉恒弘彦教授によれば、5つのストレスがあげられます。

1. 人間関係、仕事などで感じる精神的なストレス

2. 過重労働などによる身体的ストレス

3. 紫外線、騒音などによる物理的ストレス

4. 化学物質や残留農薬などによる化学的ストレス

5. ウイルスや細菌感染などによる生物学的ストレス

ストレスを受けるとまず免疫機能が低下し、もともと体内に潜伏するウイルスが活性化します。私たちの身体はこれを抑えようとして、インターフェロンなどの体を防衛する免疫物質をつくり出します。

これらはウイルス抑制には効果的なものの、一方で脳の神経系や内分泌系のはたらきを乱してしまいます。これらにより、疲労感、強い抑うつ感や不安感、身体の痛みなどを感じやすくなります。

疲労予防のポイント

◆「笑い」は健康の元

「笑い」には、がんやウイルスを撃退するNK(ナチュラルキラー)細胞が活性化して、ストレスに強くなれる効果があります。

お笑い番組を見るだけでも違います。また、いつでも好きな時に、ひとりで行っても気がねなく楽しめる「落語」もおすすめです。つくり笑いでも免疫力は高まります。

◆規則正しい生活習慣を

自律神経のはたらきを整えるためにも、規則正しい生活を心がけたいもの。太陽とともに起き、午後11時には寝る生活が理想的です。食事も3食、きちんと摂りましょう。

◆寝室を「寝るだけの場所」に

テレビを見たり、ゲームをしたり、読書をするなど、寝室をリビングにしないことが重要です。睡眠は疲労回復の鍵。寝室の環境を見直しましょう。

◆仕事以外の生きがい、趣味を持とう

「これがあるからこそがんばれる!」と思える趣味や生きがいを持ちましょう。気軽にできることで構わないので、「自分のための時間」を少し持つだけでもリラックスできるはずです。

◆夜の入浴と朝のシャワーでセルフケア

就寝前のストレッチや、温めのお風呂にゆったり入ることは、副交感神経を優位にしてよい睡眠へと導きやすくなります。朝は、熱めのシャワーや体操で交感神経のスイッチをオンにして、一日のスタートをさわやかに。ちょっとした習慣で、メリハリのある生活を心がけましょう。

受診した方がいい「疲労」の見分け方

休んでもとれない疲労が1週間以上続くようなら、貧血、甲状腺などのホルモンバランスの異常やがんの可能性があるかもしれません。

また「慢性疲労症候群」といって、長引く強い疲労感や頭痛、喉の痛み、筋肉痛、関節痛、睡眠障害、施行力、集中力の低下、微熱などの症状が6カ月以上続く疾患もあります。

頑固な疲労を軽く考えるのは危険です。長く続く場合は、医師の診察を受けることをおすすめします。

疲労回復に効果的な食生活は?

先の倉恒教授が学生対象に行なった調査によれば、「疲労感の少ない学生ほど、主食に米を食べる率が高く、野菜やきのこ、果物などの摂取量が多い」「疲労感の高い学生ほど、欠食率が高く、夜9時以降に夕食を食べる率が高い」ことがわかっています。

疲労回復には、ビタミンCやビタミンB1やアミノ酸などをバランスのよい食事で摂ることがポイントです。

アンチエイジン・ベリーグッド【食】

バランスとれる、疲れもとれる!

主食+主菜+副菜をバランスよく摂るのがポイント。ビタミンB1やアミノ酸が豊富な豚肉、レバーがおすすめ。ねぎやにらに含まれる硫化アリル、山芋に含まれるぬめり成分も疲労回復に役立ちます。

バランスとれる、疲れもとれる!

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