トップ > レシピ > ヘルシー&ライフ > ドクターコラム > ドクター久保田のアンチエイジン・ベリーグッド! > 第10回 脳のアンチエイジングで、老化にNO!

ドクター久保田のアンチエイジン・ベリーグッド!

第10回 脳のアンチエイジングで、老化にNO!

アンチエイジングな言葉 『脳は老けるのではなく、成熟する』 年齢とともに成熟することで、脳の能力が変わります。人生の積み重ねが、別の能力=連想力や判断力などを増してくれます。そう考えると、頭を使うことに積極的になれると思いませんか。 キッコーマン総合病院 院長 久保田 芳郎

20歳を境に減ってゆく脳細胞

私たちの皮膚や髪の毛は、年齢に関係なく入れ替わり、傷ついても修復されます。

一方、脳の神経細胞は損傷すると再生することはなく、生まれてから死ぬまで一度も細胞分裂せずに、同じ細胞を使い続けます。脳の神経細胞は5歳ぐらいまでに急速に成長します。脳の重量は20歳まで増え続けますが、それを過ぎるとあとは減少していくばかりというわけです。とはいえ、2歳ぐらいまでに7割ぐらいが消えてしまうのです。

もの忘れ予防に「思い出す」トレーニング

「知っている人の名前が思い出せない」ということが、年齢を重ねると増えてきます。原因は、言葉を記憶している脳の部位から思い出すはたらきをする前頭葉への回路が弱くなっているためです。

名前(言葉)の記憶力の改善には、記憶したことを前頭葉へつなげる回路のトレーニングが効果的です。たとえば自分の知人や歴代の首相の名前を思い出すなど、前頭葉へ引き出すことを意識すればよいのです。

人の名前や電話番号、漢字などを「覚える」ことをコンピュータや携帯電話に頼りすぎないのも、脳のアンチエイジングに重要です。

脳は年をとるのでなく、成熟する

脳は年齢によって「老ける」のではなく、成熟することで能力の質が変わっていきます。確かに年齢を重ねると、若い頃のような学習能力はなくなってきます。しかし、ある程度脳が成熟しないと出てこない能力もあります。連想力や判断力などです。

いくつになっても備わっている能力を発揮するための生活習慣こそが、脳の健康を保つカギというわけです。

よく噛むだけで、脳は活性化する

筋肉を使うこともボケ防止に有効です。食べ物を噛むときには、咬筋(こうきん)、側頭筋のほかにも顔の表情筋、首、肩の筋肉も使われます。

さらに、香りや喉ごしといった五感への刺激もあり、噛めば噛むほど脳に送られる情報量が増えるというわけです。よく噛んで食べるのは、今すぐできる脳のアンチエイジング法です。また、編み物やピアノ演奏など手先を使う動作も脳の筋肉を使うため、ボケ防止におすすめです。

テレビを見たり、話を聞くという受け身の刺激より、本を読んで調べものをしたり、人との会話を心がける生活のほうが、脳が活性化するのはいうまでもありません。何事にも関心を持って、脳にとってよい刺激を与えられる生活習慣を心がけたいものです。

脳に効く食生活と飲酒の関係

GI(グリセミック・インデックス)とは、炭水化物を含む食品を食べた後の血糖値の上昇の程度を表し、高・中・低に分かれます。脳の活性化にも役立つ「低GI食品」が注目されています。

魚の油は多価不飽和脂肪酸であるDHAが多く含まれていますが、DHAはアルツハイマー病を改善するという報告があります。

大量の飲酒は、脳を萎縮させ認知症の危険性が高まることが明らかになっています。一方、少量ないし中等量の飲酒は認知症の原因にならないだけでなく予防になる可能性があります。

アンチエイジン・ベリーグッド【食】

低GI(ジーアイ)でご自愛を

低GIの食材は、玄米、全粒粉、そばなど加工度が低く自然のままに近い穀類、食物繊維の多い食品、緑の野菜、魚介類など。血糖値のコントロールにもなる低GI食品。こだわりすぎるのは考えものですが、いつもの食生活にバランスよく取り入れたいものです。

低GI(ジーアイ)でご自愛を

このページのトップへ