トップ > レシピ > ヘルシー&ライフ > ドクターコラム > ドクター推奨!身体のあちこち健康堂 > 第1回 男性と女性の「脳力差」part1

「一度に複数のことができる」女性の脳の不思議

一般的に男脳と女脳では性差があるといわれています。

女性は左半球(言語・感情機能)が男性より早く発達するといわれています。また、女性の脳は男性よりも左右両半球の連絡が良い、つまり、右脳と左脳のバランスがとりやすいともいわれ、脳全体を使った効率のよい働きができるという見方があります。

たとえば、夕飯の支度をしながら子どもの宿題をみる、というように、同時に複数の情報を処理できるようになっていて、「情報伝達能力が高い」ともいえるのです。

集中力は男性の方が上?

一方、男性も負けてはいません。女性の脳に比べ、右半球(空間認知機能)がより早い発達を示し、何かに特化した機能を持つ脳になりやすいとか。専門家に男性が多いのは、ひとつのことに集中できる脳の力によるものかもしれません。

また、男性には、地図や迷路、数学的な問題解決や視覚・空間・定量的な作業が得意なタイプが多い印象があるのも、そうした理由が含まれていそうです。

女性の方がおしゃべりというのは、嘘だった!?

心理学者のマティアス・メールが米国に住む大学生の男女に実験したデータが米科学誌「サイエンス」に2007年7月6日付けで発表されています。※1※2

それによると、彼らの自然な会話を、2~10日間調べた結果、男女別の発した言語数に有意な差はなかったと報告しています。

ところで、女性は左脳優位、男性は右脳優位だといわれます。そもそも左脳とは、論理的思考、計算力、言語認識を担当している部分で、反対に右脳は、空間知覚、イメージ記憶、ひらめきなどを担当している部分です。つまり、左脳は言語的で、右脳は直感的な脳だといえるわけです。

女性は「食欲」に、男性は「ストレス」に弱い!?

女性はホルモンによって警戒心・感受性が強い脳になるといわれています。はるか過去の時代に、果実や根菜類を採集して営巣地を守り、子どもを産み育ててきた女性の社会的役割の名残ではないかといわれており、本能行動としての「食欲」も、女性が強いといえます。

一方、男性は、「狩り」をしていた時代の名残からか、ホルモンによって攻撃性が高い脳になるといわれています。また、「ストレス反応」は男性、「痛みへの反応」は女性の方が強いとされるなど、脳の機能による性差について、にわかに注目されるようになってきています。

<参考文献>

  • 『話を聞かない男、地図が読めない女~男脳・女脳が「謎」を解く~』
    (アランビーズ著 主婦の友社)
  • 『男脳と女脳こんなに違う』(新井康允著 河田書房新社)
  • 『がんで男は女の2倍死ぬ~性差医学への招待~』
    (田中-貴邑冨久子著 朝日新書)
※1
Mehl MR et. al., 2007 Are women really more talkative than men?
Science. Jul 6;317(5834):82.
※2
ロイターニュース 男性は女性と同程度に「おしゃべり」
(米調査 2007年7月6日)

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