トップ > レシピ > ヘルシー&ライフ > ドクターコラム > ドクター推奨!身体のあちこち健康堂 > 第8回 肝臓をいたわるために

「肝心」なのは定期検査

肝臓は人体最大の実質臓器で、通常の重量は成人男性では約1200g、女性では約1000gあります。肝臓は栄養物を取り込んで栄養分を貯蔵し、身体に必要な成分に代謝する一方、解毒機能など生体にとって極めて重要なはたらきをしています。

このような肝臓のはたらきに障害がおきると、全身倦怠感、食欲不振、感冒様症状(風邪のような症状)、食後の吐き気などの症状が現れます。そこで大事なのが、定期検査です。その数値などから肝機能が正常かどうかを、いち早く察知し、問題がある場合は早めに治療することです。

お酒は、食事と会話を楽しみながらゆっくりと

何も食べずにお酒を飲むと、胃腸はお酒だけを相手にすることになり、速く吸収されてしまいます。これはアルコールの血中濃度を一気に上げてしまうので体にはよくありません。何か食べながらゆっくり飲むのがおすすめです。

家で飲む時も、テレビ相手に黙って飲むうちに、思ったより酔ってしまうというのもありがちです。家族や仲間と、手料理を肴に会話をしながら“おいしい記憶”をつくってみてはいかがでしょう。

また、肝細胞の機能回復には、アルコールのない状態で48時間かかるといわれています。したがって休肝日の目安は週2回、できれば連続してとることをおすすめします。

肥満が、脂肪肝の原因に

健康な肝臓には、3%を少し超える程度の脂肪(中性脂肪・コレステロール・リン脂質など)が含まれています。しかし、10%を超えると細胞の中に脂肪滴という泡状のものが現れます。この脂肪滴が、肝細胞の小さな集合体である肝小葉にある肝細胞の3分の1以上に現れるようになった状態を脂肪肝といいます。 ほとんど自覚症状がないのが普通ですが、肝炎を合併しやすいという困った特徴があります。

肥満は、脂肪肝の原因になります。肝臓にたまった脂肪のほとんどは、エネルギーの過剰摂取や運動不足が原因でできた中性脂肪です。このため、肥満度が20%以上(BMI 25以上)になると、脂肪肝になる割合が増加します。食事、運動で体重をコントロールすることが脂肪肝を防ぎます。

運動習慣が肝臓を救う

運動不足にならなにように、こまめに体を動かすのも脂肪肝の予防には大切です。運動については、カロリーを消費するような運動でさえあれば、運動の種類を問いませんが、歩行や水泳など続けやすく、習慣化しやすいものが最適でしょう。

無理なダイエットは禁物

無理なダイエットとリバウンドを繰り返すことによって、肝臓に負担をかけて脂肪肝になったり、アルコールを飲まないのに「非アルコール性脂肪性肝炎」になるケースもあります。

脂肪や糖分の多いバランスを欠いた食生活や運動不足による、内臓脂肪の増加は、メタボリックシンドロームだけでなく、肝臓病の原因にもなります。ホームクッキングのレシピを参考に、バランスのよい食生活を心がけ、丈夫な肝臓を保てるようにしましょう。

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