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ドクター発 メタボリック問答
> 第12回 メタボと歯の健康
キッコーマン総合病院
院長 久保田 芳郎
虫歯や歯周病と、メタボリックシンドロームは関係ありますか。
虫歯や歯周病も生活習慣病のひとつと考えられています。糖尿病(高血糖)や肥満の人には歯周病が多く、しかも重症になりやすいことがわかっています。歯周病になると、歯周病原細菌などが血管を拡げたりすることで、結果として心臓血管疾患、糖尿病、呼吸器疾患などを引き起こすことがあります。糖尿病患者が歯周病の治療・管理をすることで、血糖コントロールが改善したという報告もあります。メタボリックシンドロームと歯の健康は、深く関係しているのです。
歯を失う原因とは、どういうものですか。
歯を失う原因としては、42%が歯周病、虫歯が 44%、その他 14% といわれています。45~54歳の約 40%、55~74歳の約半数が歯周病というデータもあります。成人期の虫歯、歯周病はセルフケアと歯科医によるプロフェッショナルケアを適切に行うことで確実に予防でき、治療も可能です。
歯周病は、気づかないうちに進行しているというのは本当ですか。
虫歯とちがって「痛み」などの症状が出ないのが歯周病なので、ふだんのチェックが必要です。以下のチェックリストで、あなたのリスクを採点してみましょう。
タバコを吸う
歯を磨くと歯ぐきから血が出ることがある
柔らかい食べ物や甘い物が好き
歯ぐきが腫れることがある
歯石を取ってもらったことがない
歯と歯の間に物がはさまる
歯並びが悪い
口臭が強いといわれたことがある
口を開けて寝るクセがある
歯が浮いた感じがする
太っている
歯がぐらぐらする
にチェックがついた人
歯周病になるリスクが高いです。日頃からお口の手入れに十分注意しましょう。
にチェックがついた人
歯周病の可能性が高いです。早めに歯科医の検査を受けることをおすすめします。
厚生労働省健康局「標準的な健診・保健指導の在り方に関する検討会」資料
保健指導における学習教材集(確定版)より
たばこを吸っていると虫歯や歯周病になりやすくなりますか?
喫煙が、がん・心疾患・脳血管疾患・高血圧などの生活習慣病と深く関連していることは良く知られていることですが、歯周病とも関係があり、喫煙本数が増えるほど歯周病にかかりやすくなっていることがわかっています。1日に31本以上タバコを吸う人は、吸わない人の5.88倍も歯周病にかかりやすいといわれています。喫煙が歯に悪影響を及ぼし、それがメタボリックシンドロームを呼び込む結果にもなりうるのです。 喫煙は歯周病を悪化させるだけでなく、口臭の原因にもなります。さらには口腔がん(歯ぐきや舌にできるがん)を引き起こすこともあります。
「よく噛んで食べるとやせる」といいますが本当ですか。
自分の歯でしっかり噛んでゆっくり食事をすることが、肥満の予防につながることも明らかになっています。肥満(内臓脂肪の蓄積)を含むメタボリックシンドローム予防の基本は「バランスのよい食生活」であり、「歯の健康」は、その入口であり土台です。
また、しっかり噛んで食べると早食いを防止し、満腹感が得られやすくなります。よく噛むことで交感神経が刺激され、代謝が活発になって消費カロリーが増加し、肥満の予防になります。「噛みごたえのある」レシピは、
ホームクッキング
にもいろいろ紹介されていますので、参考にしてみてください。