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> 第5回 夏休みを最後まで楽しむために


こんにちは。キッコーマン総合病院の芥です。
8月は、1年のうちでいちばん小児科が暇になる時期です。家族中心の生活になり、旅行や帰省で、子どもが“地元”にいないのもひとつの理由かもしれません。
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暑くなるにつれ、虫さされの相談が多くなります。洋服の外に出ている手足や顔に大きく赤く腫れ上がった湿疹ができるのは、ほとんどが蚊によるもの。これは、掻きこわしてしまうと『とびひ』になることもあります。
外で遊ぶときは、虫除けスプレーやクリーム、洋服に貼りつける虫除けシールを利用してはいかがでしょう。

蚊にさされた腫れより少し小さくて赤みが強い、また、蚊よりもかゆみが強く、刺し口が2つ並んでいればダニのしわざです。
子どもが家にいると、いつもより散らかりがちなので、ダニ予防のためにも、こまめにお掃除と布団干しをしたいものです。
外に出ていない部分、特に腋の下からお腹にかけてなどに小さい赤い湿疹がつながってでき、かゆくて夜も眠れないというのは、だいたいが毛虫の『毛』によるものです。

アトピー性皮膚炎は、暑いとかゆみが強くなりやすくなります。かゆい時はステロイド軟膏を塗り、冷やすのが肝心。部屋の温度を下げたり、かゆいところに冷やしたタオルやガーゼを直接当てるといいでしょう。
虫刺されもアトピーも、掻き広げたり、掻きこわすことで悪化します。その前にステロイド軟膏を使いましょう。炎症を抑え、かゆみを早く鎮める効果があります。

水泡をもった湿疹や、汁が固まったようなかさぶたが身体のいろいろなところにできるのが、『とびひ(伝染性膿痂疹)』です。ほとんどがブドウ球菌の感染症で、中には抗生物質に耐性を持っている菌もあります。抗生物質の軟膏を塗ってもよくならない時は、作戦を変更しますから小児科か皮膚科に相談してください。
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お祭りなどのイベントの多い季節。朝寝坊や夜更かしなどで、生活のリズムが崩れると、睡眠障害や食事、排便の乱れが起こりやすく、疲れがたまって風邪をひきやすくなります。これは、子どもも大人も同じですね。
朝ご飯をキチンととらない、あるいは間食が増えて食欲が落ちるなどといった栄養の偏りも免疫力低下の原因となります。

アデノウイルスやエンテロウイルスなどのウイルス感染が起きると、急な高熱や、喉の痛みでものを飲み込めなくなったり、下痢や嘔吐の症状が出たりします。そもそも夏風邪は脱水になりやすいので、特に乳幼児は早めに病院を受診し、必要なら点滴で水分の補給をしましょう。

里帰りや旅行先でも、子どもは急に高熱が出たり吐いたりすることもありますので、旅行には保険証をお忘れなく。
夏休みの最後に計画した家族旅行が迫っているのに、子どもの熱が下がらない、という切羽詰まったケースも毎年のようにあります。「明日までになんとかしてください!」とお願いされても、ウイルス感染に特効薬はありません。風邪をこじらせて入院しなくてはならなくなり、外来で夫婦喧嘩をはじめた両親を、子どもが苦しい息をしながら見上げるという光景も珍しくないのです。
夏休みの間、規則正しい生活を守ることで、楽しいご褒美が待っているという『約束』を、子どもと交わしておくことも大切かもしれませんね。とはいえ、小児科医としては「なんとかしてあげたいなぁ」と毎年思います。
この時期に親子でもう一度、夏休みのルールや目標を話し合って、後悔のない夏休みが送れますように。
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8月も半ばになれば、海も山も秋の顔になっていきます。でもまだまだ暑い時期。栄養のある素材で、家族の夏休みのおいしい記憶をたくさんつくりましょう。
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