トップ > レシピ > ヘルシー&ライフ > ドクターコラム > 小児科医お薦め!「すくすくもぐもぐガイド」 > 第12回 春を告げる「鼻水」たち
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「はぁっくしょん。」早朝、病棟に響き渡るナースのくしゃみ。季節感のない研修医時代の私に「ああ春が近づいてきた」と思わせる毎年恒例の風物詩でした。 こんにちは。キッコーマン総合病院の芥です。 アレルギー疾患といえば、アトピー性皮膚炎、アレルギー性結膜炎、気管支喘息、アレルギー性鼻炎などを思い浮かべると思います。その中でも花粉が原因で季節性のあるものを「花粉症」と呼んでいます。春先のスギ花粉が有名ですが、そのほかにも初夏のイネ科の植物、秋のブタクサも原因になることが多いことがわかっています。 |
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「アレルギーマーチ」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。アレルギーが行進曲にのっていくように次々に進んでいくという意味のようです。 少なくとも私がみてきたアレルギーをもつ子どもたちは、アレルギー症状が一定の順番で起こるわけではなく、マーチという表現には違和感を感じるという医局の先輩ドクターの意見に全く同感です。 喘息発作がひどくなるとアトピー性皮膚炎が落ち着いていたり、その逆に小学校高学年になって喘息が落ち着いたと思ったら、今度はひどいアトピー性皮膚炎になった子もいました。アレルギー性鼻炎が始まると喘息の発作が時間差で起こる子など、アレルギーとしての症状は一定の順番があるわけではありません。 |
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さて、鼻汁はいわゆる鼻水といっていい透明でさらさらしたものから、黄色や黄緑色のねばねばしたタイプまでいろいろあります。鼻汁は鼻腺からの分泌物と血管からしみだしてくる血漿(けっしょう)成分と涙からできています。アレルギー性鼻炎の鼻汁は、主にヒスタミンという物質が作用して鼻腺から水様性の鼻汁を分泌させたり、そのほかロイコトリエンなどの化学伝達物質によって鼻粘膜血管の透過性が高まり、血漿成分のしみだしが増えて、さらさらした水のような鼻汁が滝のようにでるのが初期症状です。さらに鼻粘膜が腫れて鼻づまりになったり、細菌感染を合併して膿のような鼻汁に変わったり、副鼻腔炎(ふくびくうえん)を起こしたりすることもあります。 |
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アレルギー性鼻炎は、年長児や学齢期に発症するといわれていましたが、最近では乳幼児にもアレルギー性鼻炎と思われる患者さんがいます。保育所や幼稚園デビューの時期は、かぜ症状を繰り返す時期でもあります。アレルギー性鼻炎かどうかは、鼻汁中の好酸球の増加を確認する必要がありますが、くしゃみ、鼻水、鼻づまりの症状があり、血液検査で花粉やハウスダスト、ダニなどに反応がある乳幼児がいることは確かです。 乳幼児では口呼吸が上手にできないため寝つきが悪かったり、食欲が落ちて発育に影響することもあります。また、鼻がかめないので、こすったり鼻の穴に指を入れて鼻血を出したり、中耳炎や副鼻腔炎になることも多いようです。家庭で鼻汁を吸う道具も1000円くらいで売られていますが、耳鼻科の先生とも協力して、当科でも積極的に鼻汁を吸引しています。 |
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鼻の穴を潤すための少々の鼻汁に神経質になる必要はありませんが、長引く鼻汁や鼻汁が原因と思われる症状がある時には耳鼻科だけでなく、小児科も受診した方がいいでしょう。 当科では、抗ヒスタミン剤に加え、比較的早い時期から抗ロイコトリエン剤を併用しています。鼻づまりでつらい時には点鼻薬も使用します。漢方薬を使うこともあります。鼻汁の状態やほかの症状(咳や目のかゆみ、頭痛、不眠など)で薬の組み合わせを変えています。薬の効き目には個人差があります。薬は効いたら飲みきりましょう。効かない薬はまだ残っていても途中で相談してください。 薬が飲めない子どもには、お茶や健康食品の相談にものっています。効き目はゆるやかですが、lgE抗体という物質がアレルギー症状を起こさないようにする働き方がわかっている食品もあります。 |
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![]() 小松菜も菜の花も、彩りだけでなく栄養価も満点の旬野菜。調理法もいろいろなので、何かと重宝です。ヘルシーなきのことあわせて、春らしい献立を楽しんでみてはいかがでしょう。 |







