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もっと健康ずっと健康 家族を守る食事の話
あなたの1日3食+αを診断します!
 Vol.18

ペンネーム オレンジさん(25歳・女性・主婦)の気になることは…

授乳中です。栄養のバランスや足りない栄養について教えてください。


朝食

約595kcal 塩分3.2g

ご飯(茶碗に軽く1杯)
ベーコンエッグ(ベーコンスライス1枚、卵1個)
ごぼうとにんじんのきんぴら(60g)
みそ汁(白みそ、豆腐、油揚げ、ねぎ)
昼食

約543kcal 塩分1.7g

トースト6枚切り2枚(マーガリンといちごジャムを薄く塗ったもの各1枚ずつ)
アイス・カフェオレ(牛乳200cc)
グラフ
夕食

約815kcal 塩分5.4g

ご飯(茶碗に軽く1杯)
牛のサイコロステーキ(80g)
シュウマイ(小4個)
もやしとにらの炒めもの(お玉で1杯)
レタスときゅうりのサラダ(100g フレンチドレッシング)
みそ汁(赤みそ、里いも、わかめ、ねぎ)

オレンジさんの悩みと質問

?

 身長154cm、体重45kg。赤ちゃんを母乳で育てています。母乳によい栄養が足りているか、全体のバランスはどうでしょうか。運動は子どもと一緒に30分から1時間、散歩する程度です。

キッコーマン総合病院 臨床栄養科

管理栄養士の食生活診断

授乳期のカロリーは、基準量+450kcalが目安

 オレンジさんは、赤ちゃんのために、とても栄養に気遣っていらっしゃいますね。1日2回ご飯を食べている点や、みそ汁やきんぴらなどで、たくさんの種類の野菜を摂っている点もすばらしいです。
 「妊産婦のための食事バランスガイド」(厚生労働省)をご存じですか。赤ちゃんとお母さんのために、妊娠、授乳期に、どんなものをどのくらい食べればよいかが、ひと目でわかるようになっています(イラスト参照)。それによれば、18~29歳の女性の非妊娠時のエネルギー摂取基準は、身体活動のレベルによって1750~2350kcal。授乳期の場合は、基準量に450kcalをプラスする必要があるとされています。
 現在のオレンジさんの体重・身長は、やせすぎの部類に入り、体力のいる子育て中ということも考えると、あと3~5kgくらい体重を増やしたいくらいです。1日の摂取量も今より300~500kcalプラスして問題ないでしょう。
 オレンジさんの1日の食事量をイラストの表に当てはめると、トータルで主食が約5つ、副菜が約7つ、主菜が約8つ。副菜は今のままで合格ですが、主食を1~3つ分増やし、主菜は2~4つ減らすのが理想的ということになります。

「妊産婦のための食事バランスガイド」2006年2月 厚生労働省

妊産婦のための食事バランスガイド

※クリックして拡大


「ご飯」で、脂肪の摂りすぎを防ぎましょう

 現在の日本人の食事は、総エネルギーに占める脂肪エネルギーの割合が、29歳までの目標とされる「20~30%未満」(69歳までは20~25%未満)を超えることが多くなっています。そこで、同ガイドでも、主食の占める割合を大きくして、脂肪の摂りすぎを防ぐことを目指しています。
 主食には、ご飯、パン、麺類などがありますが、同ガイドでは特にご飯をすすめています。ご飯にはたんぱく質が含まれ、脂質が少なく、いろいろなおかずと合わせやすいというメリットがあるからです。パンやパスタの場合、バターやパスタソースなど脂肪の多いものと合わせることが多いですが、ご飯なら、和風の献立を中心に脂肪の少ないおかずともよく合います。
 オレンジさんも主食を増やすうえで、なるべくご飯を摂ることをおすすめします。

品数を減らさず、おかずをヘルシーに

 主菜を減らすといっても、おかずの品数を減らすのは、さみしいものです。そこで、メインの一品を脂肪の少ないおかずに変えましょう。朝食のベーコンエッグを納豆に変える、これで「-2」。夕食のサイコロステーキを焼き魚や煮魚にする(-1)、シュウマイを冷奴にする(-2)。こうすれば、おかずの品数を減らさずに、動物性脂肪の摂りすぎを防ぐことができます。
 オレンジさんは間食を摂っていないので、果物を摂るのもおすすめ。おかずを、あっさり系に変えることで、もの足りなさを感じるときにも、デザートや間食でカバーできるのではないでしょうか。同ガイドでも、妊産婦は1日にりんごなら1~1個半、みかんなら2~3個くらい摂るとよいとしています。
 動物性脂肪の摂りすぎは、母乳を濃くするともいわれ、赤ちゃんに負担をかける可能性があります。よりよい母乳のためにも、オレンジさん自身の健康のためにも、これからもバランスのとれた食事を心がけてください。

ワンモアアドバイス

ふだんでも不足しがちな鉄分、カルシウムを

 妊産婦だけでなくても必要量を摂りにくいのが、鉄分、カルシウムです。鉄分は、妊婦以外の女性の場合、9~10.5mg、カルシウムは妊娠、非妊娠に関わらず18~29歳の女性で700mg、30~49歳は600mgが、1日当たりの基準量となっています。妊娠、授乳期は特に栄養が赤ちゃんに行く分があるので、母体のためにも、赤ちゃんのためにも、意識して摂るべき栄養素といえます。
 鉄分、カルシウムをどちらも多く含む食品に、ひじき、凍り豆腐、油揚げなどがあります。鉄分豊富な食品は、豚レバー、鶏レバー、牛赤身、いわし、あさりなど。カルシウムの多い食品は、桜えび、プロセスチーズ、切り干し大根、がんもどき、いわしの丸干し、モロヘイヤ、小松菜など。また、2つとも吸収されにくい栄養素なので、それぞれの吸収を高める食品を同時に摂りましょう。鉄分の吸収を助けるビタミンCが多いのは、緑黄色野菜、イモ、キウイ、イチゴ、柑橘類など。カルシウムの吸収を高めるビタミンDが豊富なのは、さんま、生鮭、ほんまぐろ、わかさぎ、干ししいたけなどです。
 これらの食材を使った主菜や副菜のレシピは、ホームクッキングでも検索できます。

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