ビデオ「中国の食文化」シリーズ(全5巻)

第1話

北京 ~庶民の味 宮廷の味~

中国料理の代表といわれる北京料理。それは中国各地の料理の集大成であり、また、庶民の味から宮廷料理にいたるまで、伝承を継承し、改良を重ねて質の高い食文化を形成してきた結果とも言える。本編では、北京料理の日常食から北京の著名な料理店の厨房まで徹底取材し、それらの魅力を探る。

第2話

広東 ~食は広州に在り~

四季を通じて、樹木の濃い緑と花々の赤に彩られる広州。自由市場の多彩な食品の紹介に始まり、広州最大の料理店・渓酒家では、飲茶の風景に仔ブタの丸焼きの全プロセスを撮影。南園酒家ではとうがんの蒸しものに代表される「蒸す」という東アジア独特の調理文化にスポットをあてる。

第3話

江南 ~魚米之郷の名菜譜~

米と魚介類が豊かな、魚米之郷・江南。本編では、とれたての魚と豊富な穀類の並ぶ鎮江の自由市場、楼外楼の伝統的な魚料理、上海の小籠包子やカニにカメラを向ける一方、紹興酒、鎮江香醋、金華火腿(ハム)など、中国随一と称されるものも取材し、江南全体の豊かな食文化の世界を紹介する。

第4話

四川 ~天府之国の百菜百味~

冬は比較的温暖、夏は盆地特有の酷暑。こうした風土を持つ四川は、香辛料や大豆食品をうまく複合させた充実した食文化を形成した。これら独特の四川料理の魅力を取材するほか、地の恵み・塩、水の恵み・野菜、さらに家常菜(家庭料理)にもカメラを向け、四川の食、生活、風土を詳しく紹介する。

第5話

調理と医食同源 ~厨房にみる味の秘訣~

中国の料理界を代表する北京飯店の厨房に入りこみ、調理を様々なアングルから活写。刀工(包丁さばき)、乾物類の調理法、スープの取り方の秘訣、芸術的とも思える火工(火の使い方)の紹介と続き、漢方薬を取り入れた滋養料理や精進料理に至るまで、いずれも臨場感あふれるドラマとなっている。