スイスとの国境に近いフランス東部、ジュラ山脈(Jura)のふもとにあります。産地としては小さいですが、特殊なワイン、ヴァン・ジョーン(Vin Jaune)と ヴァン・ドゥ・パイユ(Vin de Paille)、そして微生物学の祖であるパストゥール(Pasteur)が19世紀にワインの研究をした地として有名です。
ヴァン・ジョーン(黄ワイン)Vin Jauneは、産膜酵母を利用したシェリーのような香気を持つ辛口のワインです。ヴァン・ドゥ・パイユ(藁ワイン)Vin de Pailleは、 収穫した葡萄を、麦わらの上で乾燥させて糖分を高めた葡萄からつくる甘口ワインです。
スペイン国境からローヌ河(Rhone)右岸までの地中海沿岸に広がる、世界でもっとも大きなワイン産地です。19世紀以降に発展した産地で、 フランスのワインのほぼ半分、日常消費ワインのほとんどがここでつくられています。最近は高品質のワインも生産されるようになり、 また人気の高い品種を用いた「品種名ワイン」がヴァン・ドゥ・ペイ(Vins de Pays)として世界中に輸出されるなど、 「生産量は多いが価格も品質も低い」というイメージから脱却しています。
赤ワインの生産量が圧倒的に多いですが、加えて天然甘口ワインの宝庫でもあります。 A.O.C.ワインの生産量としてはボルドー(Bordeaux)、コート・デュ・ローヌ(Cotes du Rhone)についで第3位です。