マンズワイン小辞典
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カベルネ・ソーヴィニヨン(Cabernet Sauvignon)

カベルネ・ソーヴィニヨン
この品種はフランス西部および南西部で非常に古くから栽培されていたとされています。17世紀には既に「カベルネ・ソーヴィニヨン種」という名前で知られていましたが、当時はカベルネ・フラン種の方が高い 評価を受けていたとも言われています。

19世紀の初期でも、ジロンド県、それもグラーヴを中心とした限られた地域に知られるだけで、それ以外では評価されて いませんでした。そういう点からもこの品種は「根っからの」ボルドーの葡萄ということができます。

19世紀の後半になると、二世モンテスキュー男爵がこの葡萄のことを「欠点のない葡萄」と誉め上げ、他に「葡萄のナポレオン」とも呼ばれたと記録に残るほど評価が上がってきます。

「シャトー・オー・ブリオン」「シャトー・ラフィット・ロッチルド」「シャトー・ラトゥール」「シャトー・マルゴー」などを代表とするメドックのワインは現在カベルネ・ソーヴィニヨンを主体につくられています。

ボルドー以外ではロワール渓谷、フランス南西部、そして地中海沿岸部で栽培されています。

近年は、この品種の人気もあって、この葡萄を原料としたワインをつくることが多くなり、カリフォルニアや、オーストラリア、チリなどで、品質も評価も高いワインがつくられるようになっています。

カベルネ・ソーヴィニヨンの果汁は心地よく、カシスの香りを持ち、ワインは濃くてしっかりしています。それでいながら上品で、豊かな芳香で魅了します。一般的にいうボルドー、特に「メドック」のワインの熟成香はこの品種ならではのものです。

マンズワインでは長野県上田市にカベルネ・ソーヴィニヨンの栽培適地を見つけ、ここから「ソラリス 信州東山カベルネ・ソーヴィニヨン」「ソラリス 信州カベルネ・ソーヴィニヨン」を産み出しています。
カベルネ・フラン(Cabernet Franc) 元々ボルドー地方原産の品種ですが、フランス南部やロワール地方でも栽培されています。場所によって、違う名前で呼ばれている品種で、サン・テミリオンでは「ブーシェ」、ソーミュールでは「ブルトン」、マディランでは「ブーシー」と呼ばれています。房が小さく、青みを帯びた黒い粒で、薄い果皮の品種です。

この葡萄からできるワインは、カベルネ・ソーヴィニヨン種のものと似ていて、生き生きした輝きのある色をしていますが、香りがやや少ない傾向があります。普通は、他の葡萄とブレンドしますが、ロワール地方ではこの品種だけでワインをつくっている地域があります。
ガメー(Gamay)

ガメー
この品種は、ボージョレー地方で多く栽培されていることで有名な葡萄です。発芽も、開花も、成熟も早いので、春先、霜の害を受けやすい傾向はありますが、ロワールのような涼しい地域にも植えられています。

ボージョレー地方の畑からは、芳香に富んだきめ細かな口当たりの、若々しい魅力を持つワインが産み出されています。この葡萄から産まれるワインは、総じて他の赤ワインよりも色が淡く、生き生きとした赤いフルーツのようなアロマを持っているのも特徴です。
ガルナッチャ(Garnacha) スペイン原産の品種で、たくましく、乾燥に強いため、地中海地方全域で栽培されている葡萄です。

最もよく知られ貴重な品種とされているのはGarnacha・Tintaとして知られる、黒い果皮で実の白い葡萄です。この葡萄はスペインでは、特に北部と東部地域で広範囲に栽培されています。リオハではこの葡萄に重厚なテンプラニーリョ種をブレンドして、ワインにボリュームを与えて個性を引き出しています。

スペインの「ガルナッチャ」が、南フランスに広がって、18世紀初頭までにはラングドックへ、19世紀までにはローヌに達し「グルナッシュ・Grenache」の名前で呼ばれるようになりました。

ガルナッチャ種は樹勢が強く、垂直に成長することから、暑く乾燥した風の強い畑で伝統的に行われている株仕立ての栽培法が適しています。早く発芽するので、比較的長い成長サイクルが受け入れられる地域では、高い糖度の葡萄を得ることもできます。シャトー・ヌフ・デュ・パープの大半のつくり手のように、痩せた土地で厳しい剪定を行い、樹と果実の両方が円熟するまで待つことができれば、数十年もの熟成に耐えられる、スパイシーな赤ワインになり得ます。

フランスのガルナッチャ種の広大な葡萄栽培地の大半は、ローヌ河流域の南部にあります。この葡萄は、南フランスのロゼにも欠かせません。さらに、東のプロヴァンスでも好適な品種として使われています。ラングドックのグルナッシェ種は、産地名称ワインのブレンド用として使われ、脇役を果たしています。ルーションでは独特の天然甘口ワインの原料として重要な位置を占め、ガルナッチャ種が優れたワインになることを証明しています。
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サンジョヴェーゼ(Sangiovese)

サンジョヴェーゼ
この葡萄は、非常に古くから知られる品種で、16世紀に書かれた著書の中ですでに、とても品質の優れたワインになる原料葡萄として挙げられています。品種名の語源は、sanguis jovis 「ジュピターの血」だといわれ、この葡萄の歴史の古さがしのばれます。

イタリアで古くからこの品種が栽培されてきたことで、各地の葡萄畑にはその変種も多く、この葡萄からつくられるワインも多岐にわたり、ほとんど飲むに値しないものから、見事なワインの真髄といっていいような、何世紀もの間その美しい色と濃さを保つと想像されるようなものまであります。その両極端の間に、世界で最も繊細な赤ワインや、最良のボルドーを思わせるブレンドワインなどが存在するというわけです。

この葡萄は、ほとんどイタリア全土で栽培されているといって過言ではありません。特にフィレンツェからフォルリに至るアペニン山脈の両側で広く栽培され、この地域では他の品種がほとんど見られないという畑も珍しくはありません。サンジョヴェーゼ種は、バルベラ種と共にイタリアの赤ワイン用品種のトップの座を競っています。

この葡萄は、濃いルビー色でタンニンを感じさせ、厚みのあるバランスの良いワインになります。若い時には独特のスミレの香りや果実の香りがあります。この品種を原料にした主なイタリアワインは、キャンティ、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ、ヴィーノ・ノーヴィレ・ディ・モンテプルチアーノなどです。

サンジョヴェーゼ種は、カリフォルニア、アルゼンチンなどでも栽培されるようになりました。
シラー(Syrah)

シラー
ローヌ河流域北部を代表する品種で、ワインは色が濃く、タンニンが豊富で腰が強く長期熟成型です。エルミタージュ、コート・ロティなど、コート・デュ・ローヌ北部の優れた赤ワインの原料として知られています。

古代のペルシャの一部だった今のイランに、現在もシラーズという町が存在していて、そこからローヌ河流域にたどりついたとされています。しかし、最近の研究では、ローヌ原産とする説が有力のようです。いずれにしても、ローマ統治下のローヌ河流域にすでにこの葡萄が植えられていたことは確かなことです。フランスとオーストラリアがシラー種の主な産地として知ら、南フランスから南アフリカに持ち込まれました。

生産性は安定しているし、葡萄の病気にも強く栽培も容易という条件があるにもかかわらず世界中に広まっていないのは、この葡萄からつくられた偉大なワインが少ないせいかもしれません。しかし、それも時間の問題と思われるほどこの葡萄に対しての評価が高くなりつつあります。

ローヌ河流域のほか地中海沿岸などでは「Syrah・シラー」、オーストラリアでも南アフリカと同様「Shiraz・シラーズ」という品種名で広く栽培され、カリフォルニア、アルゼンチンでも栽培されています。
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テンプラニーリョ(Tempranillo) スペインワインを代表する品種です。リオハの高級赤ワイン用原料葡萄として知られ、リオハ地方に限って多く栽培されていることから、この地方を原産地とするか、あるいは非常に古い時代にここにもたらされたものと考えられています。

Tempranillo の「Temprano」は、早いという意味で、この葡萄はリオハのもう一つの重要な品種ガルナッチャ種に較べて2週間も早く、9月末には完熟します。

スペイン人にとって、リオハは「ボルドーであり、ブルゴーニュでもある」ので、このテンプラニーリョ種はカベルネ・ソーヴィニヨン種とピノ・ノワール種の性格を兼ね備えていると受け取られているようです。この葡萄は他のスペインの品種とは違ってピノ・ノワール種同様耐寒性に優れ、また、果皮が厚く、深い色を失わずに熟成するカベルネ種のような長期熟成型で、素晴らしいブーケが期待できるワインになります。
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ネッビオーロ(Nebbiolo) とても寿命の長いワインを産み出す偉大な品種です。そして、葡萄畑の土壌や気候条件に敏感に反応する葡萄でもあります。この品種は、バルバレスコとバローロのある限られた地域だけで素晴らしい結果をもたらします。そこで収穫されるネッビオーロ種でつくるワインは非常に複雑な香りを持つようになり、比較的高い酸とタンニンとの調和を保ち、芳醇さを存分に発揮します。

この葡萄でつくるワインは「真っ黒」に見えることさえあるほど非常に色が濃く、若いときはタンニンが強いのですが、びんの中で年月を経ると魅惑的な香りのワインになります。

この品種はイタリア北西部のピエモンテ原産で、ほぼここに限定されています。

この葡萄の収穫期の10月頃に、この地域では頻繁に霧が発生します、これをイタリア語でネッビアといいます、それにちなんだ名前とされています。
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ピノ・ノワール(Pinot Noir)

ピノ・ノワール
とても重要な赤ワインの品種の一つです。

ブルゴーニュ地方で葡萄栽培が始まった当初から今日まで、ブルゴーニュの偉大な赤ワィンの名を高めてきたのがこの品種です。ピノ・ノワール種の果実は小粒で引きしまっていて、色は美しいブルー・ブラック。無色で、糖分の多い豊かな果汁を含んでいます。

「ロマネ・コンティ」、「ラ・ターシュ」、「ミュジニー」、「シャンベルタン」、「クロ・ド・ヴージョ」、「ポマール」などなど、この葡萄の素晴らしさを証明するワインは数多くあります。

この葡萄は、シャンパンの原料としても非常に重要なものです。主に、モンターニュ・ド・ランス(ランスの丘陵地帯)で、多く栽培されています。シャンパーニュ地方では、果汁に色をつけないように気を配って圧搾して、白ワインをつくります。

ブルゴーニュでは、果実に含まれている色素が発酵の時に果汁の中に溶け出すようにする結果、美しい赤ワインができあがります。フランスでは他にロワール河東部、アルザスで栽培されており、ドイツの赤ワインも多くがこの品種を原料にしています(ドイツではシュペート・ブルグンダーと呼ばれます)。

東欧諸国でも栽培されていますが、カベルネ・ソーヴィニヨン種やメルロー種に比べると、新世界においてこの品種の栽培は限られたものになっています。これはこの品種の栽培適地が非常に限定されているためです。
バルベーラ(Barbera) 生産性が高く、多目的に使うことのできる品種です。原産地とされるイタリア・ピエモンテ地方では、赤ワインの半分以上がこの葡萄でつくられています。タンニンが柔らかく酸味が高いという基本的な個性はありますが、栽培地ごとにワインに違いがあり、軽くて酸味の強いものから、若々しい微発泡のもの、またオーク樽を使って長期間寝かせたパワフルで濃厚なワインなどいろいろ。

ピエモンテ地方以外では、ロンバルディア州、またエミーリア・ロマーニャ州でも多く栽培され他の葡萄とのブレンドに使われています。この葡萄はヨーロッパ諸国では栽培されていませんが、イタリアの移民がアメリカ大陸に持ち込み、アルゼンチンでは広く栽培され、コクのある長期熟成に耐えるワインを産み出しています。またカリフォルニアでも栽培されています。
ピノタージュ(Pinotage) この葡萄は名前からも想像できるようにピノ・ノワール種と深い関係を持つ品種です。

1924年、南アフリカ共和国で、エルミタージュ種(と、当時の南アフリカではサンソー種をこう呼んでいました)とピノ・ノワール種を交配して生み出された葡萄です。

ブルゴーニュでは品質の高い赤ワイン用の葡萄として名声を得ているピノ・ノワール種も南アフリカではあまりできが良くなく、一方サンソー種はこの風土にわりあい順応してはいたもののワインは物足りない、という事情があって、両品種の長所が活かせないものかというのが交配の目的でした。

「ピノタージュ」になってもなかなか評判があがりませんでしたが、1959、1961 年にワインコンテストの若い赤ワイン部門でグランド・チャンピオンになったことからこの葡萄から生まれたワインがにわかに注目されるようになりました。その後、ワインの評価に紆余曲折があり、80年代には栽培が大きく減ってしまった時期もありました。

しかしこの品種の秘めた力を信じた栽培家・醸造家が、この葡萄に最適の土壌に植えることで、一度は下がってしまった評価を再び取り返し、南アフリカ独特の葡萄として世界的に知られるまでになりました。
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メルロー(Merlot)

メルロー
フランス・ボルドーで最も多く栽培されている赤ワイン用の葡萄です。

ただ、この品種の歴史は新しく、メドックでは19世紀になって初めてこの葡萄に関する記述が見られるということです。

メルロー種の性格がカベルネ・ソーヴィニヨン種とのブレンドに非常に適しているので主役と見なされないこともあります。しかし、豊かな果実味、控えめなタンニン、甘味はメルロー種の長所といってよく、この品種の滑らかさがあってこそのボルドーワインという面も見逃せません。特に、サン・テミリオンやポムロールの銘酒には「シャトー・ペトリュス」をはじめ、この品種を主体にしたものが多くあります。

房が大きく青黒色、タンニンはカベルネ種よりは少なめですが糖度は高く、同じ畑で栽培された場合メルロー種の方がアルコール度数のやや高めのワインになり、樽熟成にも適した性格を持っています。

イタリアでもこの品種は広く栽培されています。収量が多いことも人気の一因ですが、イタリア各地の地元の葡萄とはっきり違った個性を発揮してくれるという点に引かれていることが大きいようです。また、カリフォルニアの風土がこの品種によくあい、十分な酸味を含んだ成熟した果実から、素晴らしいワインができると予想している専門家もいます。日本では現在、長野県が栽培適地と考えられていて、マンズワインでは「ソラリス 信州小諸メルロー」および「ソラリス 信州千曲川産メルロー」をラインナップしています。

ワインは葡萄の香りが高く、プラムのような香りを含んでいます。口当たりも良く、まろやかな風味を持っています。
マスカット・ベーリーA(Muscat Beily-A) 日本のワイン、日本の葡萄の父とも呼ばれる川上善兵衛によって産み出された品種です。

病虫害に強くしかも日本の風土に適したアメリカ種「ベーリー」と、品質的に優れたヨーロッパ種の「マスカット・ハンブルグ」を交配して、新しく産み出しました。日本の赤ワイン用の代表的品種として使われています。

マンズワインでは新酒をはじめこの品種を使った限定品「樽仕込」や「樽貯蔵」などを、毎年送り出しています。
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