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キッコーマン、「ホタルルシフェラーゼの応用開発」で
2004年度農芸化学技術賞を受賞

2004年3月 News Release No.04020

 キッコーマン株式会社は、(社)日本農芸化学会より、「ホタルルシフェラーゼの応用開発」に対して2004年度農芸化学技術賞を授与されることになりました。
授賞式と受賞講演は3月28日(日)に広島国際会議場にて行われます。

 ホタルルシフェラーゼは、ホタルの発光に関与する酵素であり、生物のエネルギー源であるアデノシン三リン酸(ATP)と反応して光を発します。キッコーマンはホタルルシフェラーゼを微生物によって大量に生産することに成功しました。今回の受賞は、ルシフェラーゼの食品衛生検査での利用を目的とした研究開発が評価されたものです。

 食品衛生検査では、食品の腐敗に関与する汚染微生物と、微生物の温床となる汚れを検査する必要があります。これらにはATPが含まれており、ルシフェラーゼで検査することができます。しかし、天然のホタルから抽出したルシフェラーゼは不安定で、また、微生物からATPを抽出する界面活性剤によってすぐに活性を失ってしまうことから、実用面で問題がありました。
 そこで、遺伝子レベルでの改良を加え、安定したルシフェラーゼを得ることに成功し、これを利用した迅速で簡便な微生物検査試薬を開発しました。
 この検査試薬を用いると、大腸菌にして100個/ml(10個/測定)の測定を最短30分程度で実施可能であり、数日から1週間程度の培養が必要な従来の寒天培地を用いる方法に比べ、検査時間を大幅に短縮することができました。また、大腸菌群、黄色ブドウ球菌、サルモネラ菌等の特定の微生物を検査する試薬の開発にも成功しました。
 一方、ルシフェラーゼの発光反応によって生じたアデノシン一リン酸(AMP)を再度ATPへリサイクルする酵素とルシフェラーゼを組み合わせた高感度なATP測定系を開発しました。この原理を利用した試薬は、小型・軽量・安価な測定器と組み合わせ、微生物の温床となる汚れを10秒間の測定で検査できる独自のシステムとして商品化しました。

 これらルシフェラーゼを用いた検査法は、検査結果に応じた迅速な対処を可能にすることで、検査結果が得られるまでの在庫期間の圧縮による経費削減にもつながり、食品の安全性向上だけでなく、経営の効率化においても大きく貢献しています。

以上



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