2010年3月1日

News Release No.10014

キッコーマンが2010年上海万国博日本産業館に出店する
料亭『紫 MURASAKI』の予約受付を3月1日より開始!

キッコーマン株式会社は、5月1日より中華人民共和国・上海市にて開催される「中国2010年上海万国博覧会」で、日本産業館に料亭『紫 MURASAKI』を出店いたします。日本の名料亭の料理人により、その技と旬の食材を活かした本格的な懐石料理をご提供し、日本の心をこめた「おもてなし」でお客様をお迎えいたします。
3月1日より、料亭『紫 MURASAKI』の予約受付を開始いたします。

料亭『紫 MURASAKI』は、上海万国博日本産業館1階に位置し、日本の伝統的な建築様式を尊重しながら万国博にふさわしい斬新なしつらいといたします。客室は全室個室で5室。客室の大きな窓からは、竹垣を通してこぼれる光が水面に映え、空間的な広がりを感じる新日本庭園が楽しめます。

総支配人は、ワシントン日本大使館総料理長を務めた、フードコンサルタントの柿澤一氏(かきざわひとし)氏。調理は、日本料理アカデミーから推薦された京都の名料亭『菊乃井』『たん熊北店』『魚三楼』から招聘した料理人が担当いたします。3つの名料亭が協力して本格的な懐石料理を供する機会はこれまでになく、上海万国博という特別な機会ならではの試みであり、ご賞味いただけるのは万国博開催中のわずか6カ月間だけとなります。

料亭『紫 MURASAKI』は完全予約制で、ご提供する料理はおまかせのコース1種類のみ、コースの価格はお一人様3,000元(飲料代別)です。5~7月は夏のメニュー、8~10月は秋のメニューとなります。

また、お客様をおもてなしする仲居が着用する着物には、帝人グループが開発した耐熱性バイオプラスチック「バイオフロント」繊維と京都の伝統的な絹織物「丹後ちりめん」を交織した生地を採用いたしました。
環境への配慮と日本の伝統文化が融合したこの新素材は、料亭『紫 MURASAKI』が初採用となります。

「中国2010年上海万国博覧会」は、世界が注目する国際的なビッグイベントであり、キッコーマングループが経営理念としている「食文化の国際交流」をすすめる絶好の機会ととらえています。料亭『紫 MURASAKI』で本格的な懐石料理を体験していただくことにより、中国の皆様に日本の食文化への理解を深めていただきたいと考えています。皆様のご来店をお待ちしております。

<料亭『紫 MURASAKI』概要>

店名:

料亭『紫 MURASAKI』

所在地:

上海万国博覧会D区画 日本産業館内

営業時間:

11:30~14:00、17:30~21:00(昼・夜席とも予約のみ)

定休日:

なし

メニュー:

おまかせコース1種類のみ。
(先付、八寸、向付、蓋物、焼物、酢肴、強肴、御飯、水物)
5~7月は夏のメニュー、8~10月は秋のメニューとなります。

客室数:

個室5室

コース料金:

お一人様 3,000元(飲料代別)

[ご予約について]

予約電話番号:

+86(中国の国番号)-21(上海)-6281-0276
(通話には国際電話料金がかかります)

予約受付開始:

3月1日

予約受付時間:

10:00~18:00(日本時間)

備考:

日本語、中国語、英語でお受けいたします。

[参考資料]

●料亭『紫 MURASAKI』の店名の由来

日本では、「しょうゆ」を表す言葉として「むらさき」を使うことがあります。しょうゆが透明感のある赤紫色であることから、明治期以降飲食店などで用いられた呼び方が広く使われるようになったといわれています。
明治・大正期を代表する歌人若山牧水は、「亀甲萬」を詠んだ
 『おのづから よろづの味の もととなる 亀甲萬の むらさきぞ濃き』
という一首を残しています。
一方、中国においてもそうであるように、日本でも古来「紫」は高貴さを表す色であるとともに、江戸時代には江戸の粋を表す色としても親しまれました。
このようなことから、しょうゆのトップメーカーであるキッコーマンが出店する、大切なお客様をおもてなしし、本格的な懐石料理を体験していただく場としての料亭にふさわしい名称として『紫 MURASAKI』といたしました。

●キッコーマンと万国博の関わり

キッコーマン株式会社は、1970年に大阪で開催された「日本万国博覧会」に、魚が回遊する水槽をめぐらしたデザインが特徴的な『Kikkoman Aqua Restaurant』(水中レストラン)を出店しました。
レストランのテーマは「味の発見」、国内外の人々の「新しい味」との出会いの場を提供しようという趣旨でした。レストランの設計と内装、水槽の設計と運営、そしてレストランとして一番大事な料理とサービスなど、全てにおいて各分野の第一人者を結集して実現した、万国博覧会ならではのレストランでした。
今回の上海万国博においても、日本を代表するデザイナーや新進気鋭のアーティストを起用した万国博ならではの空間=料亭『紫 MURASAKI』で、本格的な懐石料理を楽しんでいただくことが、食文化の国際交流の機会になることを願っています。

●キッコーマンと中国との関わり

キッコーマン株式会社は、2000年に昆山統万微生物科技有限公司(江蘇省昆山市)を合弁で設立し、2002年より上海を中心とする市場に向けて、キッコーマンしょうゆを製造・販売しております。また、2008年には、河北省石家荘市に統万珍極食品有限公司を合弁で設立し、2009年7月より、主に北京市場及び天津市場に向けて、キッコーマンしょうゆを出荷しております。
経済成長が著しい中国では、今後、しょうゆなどの調味料市場においても高付加価値商品に対する需要が高まるものと予想されます。キッコーマンならではの高い醸造技術から生み出された本醸造しょうゆの味や香りをご紹介し、新しいおいしさとの出会い、食の楽しみを中国の皆様にご提供していきたいと考えております。

以上