研究開発本部発!
食べ物が持つ健康パワー

食品の機能性について研究を行っているキッコーマン研究開発本部の農学博士が、食べ物が持つ健康パワーをおすすめ
レシピとともにわかりやすく解説します。

 

第3回「豚肉」

エネルギーをパワーに変えるビタミンB群がたっぷり

 

 今年の夏も厳しいですね。豚肉は夏バテ防止に効果的な食材のひとつです。豚の赤身肉には良質なたんぱく質やビタミン類が豊富に含まれています。中でもビタミンB1を代表とするビタミンB群は糖質やたんぱく質の代謝を助け、筋肉にたまった疲れを取りさる効果があります。ビタミンB群は熱に強いので、煮たり、焼いたりしても損なわれません。

脂身に含まれる飽和脂肪酸をバランスよく摂って

 豚肉の脂身が気になるという方もいらっしゃいますね。豚肉の油(ラード)には飽和脂肪酸が多く含まれています。飽和脂肪酸を摂りすぎると冠動脈疾患、肥満、糖尿病などにつながり、少なすぎても脳出血疾患を引き起こす原因につながるといわれています。飽和脂肪酸の摂取量の目安は、成人1日当たりの総摂取エネルギーの4.5%以上、7.0%未満と考えられています。
 豚肉の肉じゃがなど、炭水化物の多いいも類を豚肉と組み合わせた料理は豚肉のたんぱく質と脂肪の良さを引き出してくれます。

不足しがちな亜鉛や鉄も

 豚肉には日本人が不足しがちな亜鉛も含まれています。亜鉛が足りないと味覚障害、成長抑制、下痢、皮膚や目の不調、脱毛、神経精神的変化、生殖機能の低下などを引き起こし、免疫系のバランスをくずすといわれています。特に成長期のお子さんや妊婦さんは注意が必要です。
 成人1日当たりの亜鉛摂取量の目安は男性が12mg、女性が9mgです。焼いた豚ロース肉100gの場合、目安のおよそ1/5量が摂れる計算です。豚肉には鉄や抗酸化作用が強いセレンも含まれています。おいしく調理して、健康に役立ててください。

豚肉たっぷり!おすすめレシピ

 

 豚肉とじゃがいも、玉ねぎを甘辛く味つけした定番料理。ご飯に合う人気のおかずです。豚肉はいも類など炭水化物の多い素材と組み合わせると、たんぱく質などの栄養素を上手に摂ることができます。ビタミンB1を含むビタミンB群は体を燃やす栄養素。亜鉛、鉄なども含まれている豚肉でスタミナアップをはかりましょう。ホームクッキングの食材とレシピでは、豚肉を使ったレシピを紹介しています。