研究開発本部発!
食べ物が持つ健康パワー

食品の機能性について研究を行っているキッコーマン研究開発本部の農学博士が、食べ物が持つ健康パワーをおすすめ
レシピとともにわかりやすく解説します。

 

第4回「きのこ」

食物繊維が、がん予防やコレステロール低下にも効果

 

 きのこの主成分は食物繊維です。食物繊維がお腹の調子を整えてくれることは知られていますが、最近、がん予防などにも効果があることが分かってきました。
 えのきだけ、しいたけ、ひらたけ、まいたけ、なめこ、きくらげ、マッシュルームなどには、βグルカンと呼ばれる食物繊維が含まれています。このβグルカンは体の免疫力を高めることで、がん細胞の増殖を抑えるといわれています。
 特に、しいたけに含まれているレンチナンという多糖には、がんに対して強い体質をつくることにより、がんを抑制する効果があるので、薬として病院での治療にも使われています。また、えのきだけには、ペプチドグリカンという強い抗腫瘍活性を示す成分が含まれていて、腫瘍が増えるのを防ぐといわれています。
 さらに、しいたけに含まれるエリタデニンや、きくらげに含まれる酸性多糖類にはコレステロール値を下げる力があることが分かっています。

乾物は栄養もおいしさもアップ

 干ししいたけなど乾物のきのこもすぐれものです。干すことで、カルシウムの吸収を助けるビタミンD、新陳代謝を活発にして修復機能を高める核酸成分が増加します。
 乾物のきのこを煮出して調理すると 5'-グアニル酸が増加します。グアニル酸は昆布のグルタミン酸、かつお節のイノシン酸と並ぶうまみ成分。特にグルタミン酸と合わせて使うと、うまみがアップします。干ししいたけと昆布はセットで使うのがおすすめです。
 きのこをたっぷり食べて、おいしく健康づくりに役立ててください。

きのこたっぷり!おすすめレシピ

 

 秋は新米の季節です。生しいたけ、しめじ、まいたけ、えのきだけ、なめこをたっぷり使って炊き込みご飯をつくりました。不足しがちな食物繊維がたっぷり。がん予防やコレステロール値を下げるなど、健康効果も期待できます。きのこの香りや歯ざわりを生かすよう、薄味で煮て、炊き上がったご飯に混ぜています。ホームクッキングの食材とレシピでは、しいたけ、しめじ、まいたけなど、きのこを使ったレシピを紹介しています。