研究開発本部発!
食べ物が持つ健康パワー

食品の機能性について研究を行っているキッコーマン研究開発本部の農学博士が、食べ物が持つ健康パワーをおすすめ
レシピとともにわかりやすく解説します。

 

第8回「卵」

細胞膜に欠かせないリン脂質

 お助け素材の卵は栄養の優等生です。卵白には栄養価の高いたんぱく質、卵黄にはさまざまな栄養成分が含まれています。
 とくに注目したいのは卵黄に含まれるリン脂質です。人のからだは約60兆個の細胞でつくられているといわれます。リン脂質は細胞の膜をつくるために欠かせない成分で、リン脂質が何らかの原因で酸化すると、体の不調や病気の原因になると考えられています。

お酒を飲む人にもおすすめ

 リン脂質は卵などの食事から摂ることができます。上手に摂ることで、冠動脈疾患、炎症、がんなど様々な疾病を予防する可能性が示されています。脳の神経細胞はアルコール過剰摂取などで傷つけられますが、リン脂質の一種であるホスファチジルセリンはこうした損傷を抑制する効果があります。また、アルツハイマーなどの脳機能劣化を予防するとも考えられています。

1日1個の卵でヘルシーな毎日を

 

 血中コレステロール値が上昇すると、心疾患のリスクが高くなることから、卵の食べ過ぎは健康によくないといわれていますね。しかし、ヒト試験で卵の食べ過ぎと心筋梗塞や脳梗塞の関係を示す科学的データがあるわけではありません。
 目安は1日1個。栄養成分を豊富に含んだ卵をおいしく食べて、健康づくりに役立ててください。

卵たっぷり!おすすめレシピ

 

 「寒卵」といわれるように、2月時期の卵は産卵数が少なく、滋養があり、日もちがいいといわれています。卵は栄養的にもすぐれた食品です。育ち盛りのお子さんはもちろん、大人の方も1日1個を目安に摂りましょう。
 お助け素材の卵ともやしで手軽につくる副菜です。彩りもきれいなので、お弁当のおかずにも最適。もやしのしゃきしゃきした歯ざわりを生かして、手早く仕上げましょう。ホームクッキングでは、いろいろな卵のレシピを紹介しています。