研究開発本部発!
食べ物が持つ健康パワー

食品の機能性について研究を行っているキッコーマン研究開発本部の農学博士が、食べ物が持つ健康パワーをおすすめ
レシピとともにわかりやすく解説します。

 

第23回「わかめ」

世界でも類を見ない海藻好き

 日本では100種類以上の海藻を食用としています。世界を見ても、このように海藻が食文化として深く定着しているのは日本と韓国ぐらいしかありません。
 「海そう」には、「海藻」と「海草」の2つの種類があります。「海藻」は藻類で胞子によって増え、「海草」は種子植物で種子によって増えます。昆布やわかめは「海藻」の仲間です。海藻は持っている色素などによって、さらに紅藻、褐藻、緑藻の3種に分類され、わかめは褐藻に属します。
 平成24年度のわかめの収穫量は全国で48,900tあり、主な生産地は岩手県と宮城県で、全国の約7割を占めています。

低カロリーで栄養、機能成分がたっぷり

 

 わかめなどの海藻は低カロリーなのに栄養成分、機能性成分が豊富です。毎日欠かさず摂りたい食材のひとつです。
 わかめに含まれる成分は、食物繊維(乾燥重量の約40%)、脂質、ミネラルがよく知られています。食物繊維では水溶性のアルギン酸や フコイダンに関して、さまざまな研究がなされています。特に、アルギン酸は整腸作用やコレステロール低下作用が有名で、その確かな効果から、アルギン酸を添加した特定保健用食品も販売されています。
フコイダンは、がん細胞の増殖を抑制する作用などが知られています。キッコーマンの研究でも、フコイダンと植物性乳酸菌の併用により免疫調節作用が単独の時より増強され、アレルギー症状の改善が期待できることが実験で示されました。
 また、日本食をイメージして、わかめと魚を一緒に食べた時の効果を実験で調べたところ、わかめと魚油にはそれぞれ血中の中性脂肪を低下させる効果が見られました。さらに両者を同時に摂取すると、その効果が強くなることも示されました。このことは、典型的な日本食メニューが肥満や動脈硬化の予防に有効である可能性を示したものといえます。

塩蔵、乾燥など使い分けを

 市販のわかめには、塩蔵品、乾燥品(カットわかめ)、干しわかめ、糸わかめ、板わかめなどがあり、それぞれ柔らかさ、味、香りが異なります。そのほか、茎わかめ、めかぶなど、葉(葉体)以外を使った製品もあります。調理の目的、用途に応じて使い分けるようにしましょう。

「わかめ」のおすすめレシピ

 

 うまみの出る豚バラ肉とともに、わかめを炒め煮にしました。ご飯にもあうしょうゆとみりんの味つけで、わかめがたっぷり食べられます。ホームクッキングでは、このほかさまざまな、わかめのレシピを紹介しています。