研究開発本部発!
食べ物が持つ健康パワー

食品の機能性について研究を行っているキッコーマン研究開発本部の農学博士が、食べ物が持つ健康パワーをおすすめ
レシピとともにわかりやすく解説します。

 

第24回「ピーマン」

唐辛子と同じ仲間

 

 ピーマンは中南米を原産とするナス科トウガラシ属の野菜です。トウガラシ属にはピーマン、唐辛子、パプリカなどが含まれています。日本では辛みの強いものを唐辛子、弱いものをピーマンと呼んでいますが、2つを分ける明確な定義はありません。ピーマンは、シシ型(ピーマン)、ベル型(パプリカ)、シシトウ(しし唐辛子)に分けられます。
 平成22年度のピーマンの出荷量は全国で118,000tあり、主な生産地は茨城県と宮崎県で、全国の約5割を占めています。

ビタミンC、カロテノイドが豊富

 ピーマンは、栄養豊富な野菜です。ビタミンCはレモンの2倍、トマトの5倍も含まれています。ビタミンやカロテノイド、食物繊維も豊富で、加熱調理しても栄養価が損なわれることが少ないことも特徴です。
 ピーマンの機能性成分は、カロテノイドについての研究がすすんでいます。ピーマンが緑色の時にはβ‐カロテンやルテインが多く含まれていますが、赤色になるとカプサンチンが中心になります。ピーマンのジュースとカプサンチンを用いた実験では、大腸がんを抑制する効果のあることが報告されています。また、ピーマンジュースを2週間摂取したヒトの試験では、善玉コレステロールのHDLコレステロールが上昇したという報告があります。

さっと加熱でおいしく栄養摂取

 ピーマンは、炒めてもビタミンCを多く吸収することができます。パプリカなど大型のものは皮が固いので、表面の水気を拭いてから直火で焦げるまで焼き、冷水につけると簡単に皮がむけます。加熱しすぎると栄養価が落ちてしまうので、強火でさっと調理しましょう。切り方によって歯触りが異なるので、料理によって切り方を変えるのもよいでしょう。

「ピーマン!」おすすめレシピ

 

 赤と黄のパプリカを、脂肪の少ない豚ヒレ肉とともにさっと炒めました。黒こしょうが味を引きしめています。ホームクッキングでは、このほかさまざまなピーマン、パプリカのレシピを紹介しています。

 ピーマン、パプリカに興味を持ったら、自分で育ててみるのも楽しいでしょう。キッコーマングループの日本デルモンテアグリ株式会社ではトマトだけでなく、ピーマンやパプリカの苗も販売しています。