研究開発本部発!
食べ物が持つ健康パワー

食品の機能性について研究を行っているキッコーマン研究開発本部の農学博士が、食べ物が持つ健康パワーをおすすめ
レシピとともにわかりやすく解説します。

 

第26回「にんにく」

紀元前のエジプトで栽培

 にんにくの原産地は中央アジアといわれ、紀元前3,200年頃に古代エジプトで栽培がはじまり、薬や保健野菜として使われていたそうです。日本へは奈良時代に渡来し、日本現存最古の薬用辞典「本草和名(ほんぞうわみょう)」(918年)に記述があります。
 「にんにく」の名は、どんな困難にも耐え忍ぶという意味の仏教用語の「忍辱(にんにく)」に由来するそうです。漢字では「大蒜」と書きますが、「蒜」(ひる)は根茎を食用とする臭いの強いネギ属の植物(ねぎ、のびる、にんにく等)の総称です。平成25年度のにんにくの収穫量は全国で13,800t、主な生産地は青森県で全国の約6割以上を占めています。

ビタミンB1の吸収を高める

 新鮮なにんにくを切ると特有の強い香りが出てきます。これは、にんにくに含まれるアリナーゼという酵素が、にんにく成分のアリインをアリシンに変換するからです。
 アリシンはビタミンB1と結合すると、ビタミンB1の吸収を高め、体内での持続性を向上させるといわれています。豚肉にはビタミンB1が豊富に含まれています。豚肉料理ににんにくを使うと、おいしいだけでなく、ビタミンB1を上手に吸収することができます。
 アリシンはがん予防や血中のコレステロール低下などにも効果があるといわれています。いくつかの疫学調査研究では、にんにくは胃がんや大腸がんなどのがん予防効果が期待できるという結果が得られています。また、コレステロールが高い方に、4カ月間にんにく抽出物を摂取してもらったところ、コレステロールや中性脂肪が減少したという報告があります。

弱火で加熱して香り、うまみを引き出す

 

 炒め物などの香味野菜としてにんにくを使う時は、フライパンを弱火にかけて油をひき、薄切りやみじん切りにしたにんにくを加え、きつね色になるまでじっくりと火を通します。焦げると苦みが出るので、香りが出たら、ほかの食材を加えて手早く炒め、味を調えます。生でおろすと香りが強くなるので、かつおのたたきやラーメンの薬味として使うと、おいしさに加え、殺菌作用の効果も期待できます。
 にんにく料理を手軽につくってみませんか。キッコーマンでは手早くにんにく料理がつくれるそうざいの素や調味料を販売しております。さっと一品加えたい時には「うちのごはん」、ごちそうとしてステーキを味わいたい時には「ステーキしょうゆ」などがあります。ぜひお試しください。

「にんにく」のおすすめレシピ

 

 しょうゆとにんにくは抜群の相性です。手軽にできる一品。香ばしいにんにくじょうゆに誘われて、つい手が出ます。ホームクッキングでは、このほかさまざまな、にんにくのレシピを紹介しています。