研究開発本部発!
食べ物が持つ健康パワー

食品の機能性について研究を行っているキッコーマン研究開発本部の農学博士が、食べ物が持つ健康パワーをおすすめ
レシピとともにわかりやすく解説します。

 

第27回「ぶどう」

主な産地は山梨県、長野県、山形県

 ぶどうは世界で最も収穫量の多い果物です。
 ぶどう栽培の歴史は古く、紀元前3,000年頃のコーカサス地方やカスピ海沿岸でぶどう栽培が行なわれていたようです。日本では、鎌倉時代初期に甲斐の国(今の山梨県)で甲州種が発見されて栽培が始まったそうです。
 平成26年度の全国のぶどうの収穫量は18万9,200tで、主な生産地は山梨県、長野県、山形県。この3県で全体の約5割を占めています。品種別では、巨峰、デラウェア、ピオーネで全体の約6割を占め、ワイン、干しぶどう、生食用などに使われています。

赤ワインの健康効果は?

 

 ぶどうに関係する健康機能に、“フレンチ・パラドックス”があります。フランス人の1人当たりの肉消費量は世界のトップクラスで、1人当たり年間67Lもワインを飲むにもかかわらず、ほかの西欧諸国に比べて心臓病による死亡率が低いのです。
 これは、赤ワインに含まれるポリフェノールによるものと考えられています。このポリフェノールが脂質の酸化を防ぎ、動脈硬化を予防するのではないかと考えられています。ポリフェノールはぶどうの皮や種子に多く含まれており、赤ワインは皮や種子を取り除かずに発酵させてつくるので、ポリフェノールを多く含んでいます。

 ぶどうのポリフェノールとしては、レスベラトロール、プロアントシアニジンが注目されています。
 レスベラトロールは、動脈硬化や発がんの抑制効果を持つことや、近年、生物の寿命を伸ばすという新しい機能も報告され、種子に含まれるプロアントシアニジンも、動脈硬化や発がんの抑制効果を持つことが報告されています。
 ポリフェノールはアルコールに溶けやすいので、ワインなどのアルコールからの吸収率がよいそうです。キッコーマングループでは、ポリフェノールを多く含むワインや梅酒、ぶどう種子ポリフェノールを配合したサプリメントをご用意しております。ぜひお試しください。

「ぶどう」のおすすめレシピ

 

 赤ワインとしょうゆの煮汁が、レバーの臭みやくせを抑え、風味よく仕上げています。箸休め、おつまみなど、あると便利な一品です。ホームクッキングでは、ワインやぶどうを使ったレシピを紹介しています。