研究開発本部発!
食べ物が持つ健康パワー

食品の機能性について研究を行っているキッコーマン研究開発本部の農学博士が、食べ物が持つ健康パワーをおすすめ
レシピとともにわかりやすく解説します。

 

第29回「しょうが」

薬用や香辛料として世界中で使用

 しょうがの原産地は熱帯アジアといわれており、薬用や香辛料として世界中で利用されています。日本へは3世紀以前に中国から伝わったとされます。アジアでは香辛野菜として用いられることが多く、欧米ではジンジャーエールなど加工したものが一般的です。
 しょうがは大きさによって大しょうが、中しょうが、小しょうがに大別され、栽培・収穫方法によって根しょうが、葉しょうが、矢しょうがに分けられます。
 平成21年のしょうがの出荷量は3万9,900tで、高知県が全国の約4割を占め、このほか千葉県、熊本県などでも生産されています。生しょうがだけでなく、塩漬けや酢漬けにも加工されています。

体を温め、食物の臭みを取る作用

 

 しょうがの語源は、中国漢方の生薬名「生姜(しょうきょう)」から来ています。漢方では、根しょうがの新鮮なものを「生姜」、乾燥させたものを「乾姜(かんきょう)」と呼び、「生姜」には体を温めて発汗させる作用や咳を鎮める作用が、「乾姜」には内臓を温める作用、強壮作用があるといわれています。
 しょうがには独特の辛みがありますが、この辛みの主成分であるジンゲロール、ショウガオールはポリフェノールの一種で、強い抗酸化作用があり、がんや動脈硬化、老化などの予防効果が期待されます。また、胃液の分泌を促進して消化吸収を助けるほか、血行促進作用により体を温めるはたらきや新陳代謝を活発にして発汗作用を高めるはたらきがあることも報告されています。同じく辛味成分のジンゲロンも魚などの臭みを取る消臭作用のほか、殺菌の増殖を抑える抗菌作用、新陳代謝を促し、発汗作用を高める効果があります。
 昔から風邪を引いた時にしょうが湯を飲んだり、魚料理にしょうがを添えたりするとよいといわれていますが、これらは理にかなったことだったのです。

香りと辛味を生かすには?

 しょうがは皮のすぐ下の部分に香り成分と辛み成分が多く含まれています。豚肉のしょうが焼きや煮魚などには、皮をむかずにきれいに水洗いして使いましょう。冷や奴などですりおろす時は、しょうがの表面を水で濡らしてスプーンの先で皮を薄くむけば、風味が保たれます。スライスする時は繊維の方向に沿って切るようにすると、口当たりがよくなります。
 しょうがを手軽に摂ってみませんか。キッコーマングループでは、「粗おろし生姜たっぷり 生姜焼のたれ」を販売しています。風味を生かすしょうゆがベースのたれに、粗おろし生姜をたっぷり加えた、生姜焼のたれです。また、生姜汁を配合した、まろやかな生姜風味の豆乳飲料もあります。ぜひお試しください。

「しょうが」のおすすめレシピ

 

 しょうゆとみりん、酒、砂糖、すりおろししょうがを合わせたしょうがのたれに漬けた豚肉を香ばしく焼き上げます。しょうがはしょうゆとの相性もぴったり。ご飯がすすむ、定番おかずです。