研究開発本部発!
食べ物が持つ健康パワー

食品の機能性について研究を行っているキッコーマン研究開発本部の農学博士が、食べ物が持つ健康パワーをおすすめ
レシピとともにわかりやすく解説します。

 

第30回「ブロッコリー」

1970年代に普及

 ブロッコリーはアブラナ科の野菜です。原産地は地中海沿岸といわれ、紀元前2000年頃にはローマ人が食用にしていたようです。日本へは明治初めに伝わり、食卓に上がるようになったのは1970年代になってからです。
 ブロッコリーの緑色の小さな粒は「花雷(からい)」で、花蕾と花茎を食用にします。品種は少なく、花蕾を利用する頂花蕾(ちょうからい)型、脇から次々育つ側花を利用する側花蕾(そくからい)型、発芽直後の新芽であるブロッコリースプラウトがあります。 平成24年のブロッコリーの総生産量は13万7,500tで、北海道が16.4%、愛知県が11.4%、埼玉県が10.8%を生産しています。

レモン果汁2倍のビタミンC

 

 ブロッコリーは欧米で「栄養宝石の冠」と呼ばれるほど、ビタミンやミネラル、食物繊維を豊富に含む緑黄色野菜です。中でもビタミンCの含有量は、レモン果汁の2倍以上で、野菜の中でもトップクラスです。
 イソチオシアネートはアブラナ科の野菜に多く含まれている成分です。このコラムの第18回で、大根の辛味の主成分として紹介しましたが、ブロッコリーには、このイソチオシアネートの一種であるスルフォラファンが多く含まれています。スルフォラファンは肝臓などの臓器の解毒酵素を活性化し、発がん性を抑制すると注目されています。
 健常な男性20人に黒こげの肉を食べてもらい、その後ブロッコリーや芽キャベツを食べて解毒効果を試験したところ、尿として排泄された発がん物質はブロッコリーを食べなかった時より27~36%増加したという報告があります。

上手にゆでるには?

 ブロッコリーは茎の切り口に十文字の切れ目を入れ、塩を加えた熱湯に茎の方から入れ、歯ざわりが残る程度にゆでてから調理すると、均一に火が入り、ビタミンCの損失も少なく、色鮮やかに仕上がります。
 ブロッコリーを手軽に摂ってみませんか。キッコーマングループでは、温野菜にぴったりのおかずの素を販売しています。ブロッコリーをさっとゆでて和えるだけで、ご飯に合う野菜たっぷりのおかずが1品できます。ぜひお試しください。

「ブロッコリー」のおすすめレシピ

 

 ブロッコリーを芯に豚肉を巻いて焼いたヘルシーおかずです。手早くつくれ、野菜もたっぷりとれます。