研究開発本部発!
食べ物が持つ健康パワー

食品の機能性について研究を行っているキッコーマン研究開発本部の農学博士が、食べ物が持つ健康パワーをおすすめ
レシピとともにわかりやすく解説します。

 

第31回「小松菜」

徳川吉宗が命名?

 

 小松菜は中国から渡来してきたといわれています。江戸時代、現在の東京都江戸川区葛西付近に葛西菜という葉菜があり、それが同区小松川で改良されて普及していきました。
 名前は、八代将軍徳川吉宗が鷹狩りの時食べた雑煮の中に香りのよい青菜が入っており、その地名を取って小松菜と命名されたといわれています。
 品種改良も盛んで現在40種類以上があります。新潟県の「女池菜(めいけな)」や「大崎菜(おおさきな)」、福島県の「信夫菜(しのぶな)」等も小松菜の仲間で、典型的な地場生産、地場消費野菜のひとつです。
 小松菜の出荷量は8.4万t(平成22年産)で、関東地区では埼玉県、東京都、神奈川県および千葉県、関西地区では、大阪府、京都府および兵庫県で、都市近郊産地が主要供給産地となっています。

鉄分、βカロテンが豊富

 小松菜は緑黄色野菜の中でも栄養価が高く、ミネラルとビタミンを豊富に含んでいます。
 ミネラルでは鉄分が多く、貧血になりやすい若い女性にたくさん食べてもらいたい食材です。ビタミンではビタミンKが1日の摂取目安量の3倍も含まれ、止血作用、骨の形成に役立ちます。また、ビタミンAのもとになるβカロテンやビタミンCも豊富に含んでおり、両方とも強い抗酸化作用があるので、動脈硬化の抑制やがん予防の効果が期待されています。
 最近では、小松菜に含まれる色素成分(カロテノイド類)の生理機能の研究もすすんでいます。小松菜の色素抽出物を脂肪細胞に作用させると、脂質の蓄積を抑えることが明らかになり、メタボリックシンドロームにも有効であると考えられています。

鍋物や炒め物にもおすすめ

 小松菜はアクが少ないので、下ゆでする必要がありません。強火で手早く炒めるとビタミンCの損失が少なく、鮮やかな緑色、シャキッとした歯触りが楽しめます。
 おひたし、和え物などにする場合は、塩を加えたたっぷりの湯に根元から入れ、歯応えが残る程度にサッとゆでたら、冷水に取って冷まし、水気をきって使いましょう。油やたんぱく質と一緒に食べるとカルシウムの吸収率が高まるので、鍋物や炒め物などにすると栄養効果満点です。

 小松菜を手軽においしく食べてみませんか。ホームクッキングでは小松菜を使ったおすすめレシピを公開しています。ぜひお試しください。

「小松菜」のおすすめレシピ

 

 フライパンひとつで、さっとできる中華風炒め物です。小松菜と豚肉の相性は抜群。小松菜のシャキシャキとした歯触りを残すよう、手早く仕上げましょう。