研究開発本部発!
食べ物が持つ健康パワー

食品の機能性について研究を行っているキッコーマン研究開発本部の農学博士が、食べ物が持つ健康パワーをおすすめ
レシピとともにわかりやすく解説します。

 

第32回「あさり」

全国の干潟や浅い海に自生

 

 あさりは日本全国の河口や海辺の干潟や浅い海に生息しています。あさりの名前は「漁る(アサル)」に由来していて、どの干潟でも掘ると簡単に見つかることからその名がついたといわれています。
 国内のあさりの生産量は1970年代12万t前後ありましたが、1983年を境に減少して今では3万t程度にまで落ち込み、不足分を補うために主に中国から輸入されています。平成22年のあさりの漁獲量は全国で27,185tで、主な漁獲地は愛知県(17,635t)、静岡県(3,029t)、三重県(1,267t)となっています。

貧血予防に効果

 あさりに含まれている鉄とビタミンB12は、貧血予防に効果があると考えられています。鉄は赤血球のヘモグロビンの主な材料で、ビタミンB12は正常な赤血球をつくるために欠かせない成分です。
 あさりにはアミノ酸の一種であるタウリンも多く含まれています。「胆汁」は肝臓でつくられる液体で、脂肪を消化・吸収しやすくするはたらきがありますが、タウリンはこの胆汁の生成を促進します。胆汁の原料はコレステロールですので、胆汁の生成が促進されるとコレステロールが消費されるため、血中コレステロール値を下げる効果も期待できます。

模様が鮮明で殻が薄いものが良品

 あさりには、さまざまな色や形をしたものがあります。これは育った環境によるもので、黒ずんでいるものは泥地、白っぽいものや太ったあさりは浅瀬で育ったものが多いようです。沖合で育ち、模様が鮮明で殻が薄く、平らに広がったものが良質といわれています。
 あさりは殻つきなら汁の具や酒蒸し、むき身の場合はかき揚げ、佃煮などに利用されます。そのほか、スパゲッティーやクラムチャウダーもおすすめです。
 もっと手軽においしくあさりを食べてみませんか。キッコーマンでは、生しょうゆやうすくちしょうゆなどを使ったあさりのレシピをホームクッキングで紹介しています。ぜひお試しください。

「あさり」のおすすめレシピ

 

 貝の口が開いたら、食べ頃です。ふっくら、柔らか、ジューシーなあさりのおいしさを味わいましょう。きりっと冷やした白ワインをお供に、どうぞ。