研究開発本部発!
食べ物が持つ健康パワー

食品の機能性について研究を行っているキッコーマン研究開発本部の農学博士が、食べ物が持つ健康パワーをおすすめ
レシピとともにわかりやすく解説します。

 

第35回「アスパラガス」

グリーンもホワイトも同じ品種

 アスパラガスの原産地は、南ヨーロッパからロシア南部あたりといわれます。
日本には江戸時代にオランダ人によって観賞用として伝えられ、大正時代に北海道で本格的な食用栽培が始まり、東北地方など涼しい地域に広がっていきました。
 アスパラガスにはグリーンとホワイトがありますが、どちらも同じ品種です。
陽を当てて育てたものがグリーンアスパラガス、陽に当てないように盛り土をして育てたものがホワイトアスパラガスです。近年ではミニアスパラガスや紫色のアスパラガスなど、大きさや色のバリエーションも増えています。
 アスパラガスの出荷量は、北海道、長野県、佐賀県、長崎県で全国の5割を占めており、平成23年の出荷量は2万5100tとなっています。

アスパラギン酸はさまざまな効果が期待

 

 グリーンアスパラガスは、ビタミンB1、B2、C、Kを豊富に含んでおり、葉酸も大量に含むので、貧血気味の人にはおすすめです。とくに穂先の部分には、ルチン、グルタチオンやアミノ酸などを多く含みます。ルチンやグルタチオンは強い抗酸化作用があるので、高血圧や動脈硬化などの生活習慣病の予防も期待されます。
 アスパラガスに含まれる機能性成分に、アスパラギン酸があります。これはアミノ酸の一種で、その名の通りアスパラガスから発見された成分です。アスパラギン酸は、体内でのエネルギー代謝を活発にする作用があり、疲労回復や滋養強壮に役立ちます。また、タンパク質の合成を促進する作用があり、皮膚の新陳代謝を活発にして美肌効果が期待できます。そのほか、アンモニアを尿として排泄し、不眠症やイライラを防ぎます。末梢血管を拡張させて血圧を下げることで、動脈硬化を予防する効果なども期待できます。
 ホワイトアスパラガスは太陽の光を浴びていない分、ビタミン類の含有量がグリーンアスパラガスよりも少なくなっています。

穂先と根元は時間差でゆでる

 アスパラガスの皮がかたい場合、ピーラーや包丁で皮をむいてから調理しましょう。茎にある「はかま」は、三角の頂点のところから包丁を入れて削ぐように取り除くと、苦みがなくなり口当たりもよくなります。アスパラガスは先端にいくほど柔らかいので、ゆでる時は塩をひとつまみ加えた熱湯に根元からゆっくり入れ、穂先と時間差をつけると均一にゆで上がります。
 ホワイトアスパラガスは、ゆで汁にレモンの絞り汁を加えるときれいな色に仕上がります。
 アスパラガスはおひたし、炒め物、グラタン、スープなど、多彩な料理に使われますが、もっと手軽にいろいろな料理でおいしくアスパラガスを食べてみませんか。キッコーマンでは、ホームクッキングでアスパラガスのレシピを公開しています。家庭で簡単に調理できますので、ぜひお試しください。

「アスパラガス」のおすすめレシピ

 

 アスパラガスは下ゆでなしで、手早く調理。ベーコンのうまみ、塩気がほどよく絡んで、おいしくいただけます。