研究開発本部発!
食べ物が持つ健康パワー

食品の機能性について研究を行っているキッコーマン研究開発本部の農学博士が、食べ物が持つ健康パワーをおすすめ
レシピとともにわかりやすく解説します。

 

第36回「さやいんげん」

いんげん豆の「若いさや」

 

 さやいんげんは、いんげん豆が完熟する前の「若さや」の状態をいいます。独特の食感と鮮やかな緑色が特徴で、いろいろな食材を引き立て、さまざまな料理に幅広く利用されています。
 いんげん豆の原産地は中央アメリカといわれており、日本には江戸時代初めに中国より隠元禅師が伝えたとされています。
 さやいんげんは、「つるあり」と「つるなし」に分かれ、幅広で平たく大きいさやの「モロッコいんげん」、すらりとした丸さやの「どじょういんげん」、なすのような色の「紫いんげん」など、さまざまな種類があります。
 さやいんげんは平成24年度全国で27,300tの収穫量があり、国内の主要産地は、千葉県(4,090t)、鹿児島県(3,170t)、北海道(3,130t)となっています。

糖尿病予防に期待

 さやいんげんはビタミンK、βカロテン、ビタミンB群を豊富に含む緑黄色野菜で、食物繊維にも富んでいます。アミノ酸の一種であるアスパラギン酸を含むので疲労回復効果、体の組織の修復を促し、肌や皮膚を整えるはたらきがあるといわれています。ビタミンKは血液を凝固させたり、骨を丈夫にする効果があります。βカロテンは免疫力を活性化してがん予防や疲労回復に効果があり、油と一緒に摂ると吸収がよくなるので、炒め物や揚げ物がおすすめです。
 さやいんげんに含まれる成分の中に“トリプシンインヒビター”や“α-アミラーゼインヒビター”があります。前者は膵臓の作用を向上させインスリンの分泌を促進させ、後者は食後における血糖値の急上昇を抑えるはたらきがあります。これらは、ほかの豆類にも含まれていますが、糖尿病の予防に期待が持てるといわれています。

板ずりをして塩ゆでに

 さやいんげんは下ゆでをすることで、独特の青臭さが取れます。筋のあるものは筋を取り除きます。塩ゆでする場合は、きゅうりと同様に塩で板ずりをして熱湯でゆでると、緑が濃くなるうえ、細かいうぶ毛が取れ、食感がよくなります。たっぷりの熱湯で短時間でゆで上げ、氷水で一気に冷やします。水っぽくならないように粗熱が取れたら、すぐ水から上げましょう。
 さやいんげんは、和え物やおひたしはもちろん、ソテーや煮物など、多彩な料理に使われます。もっと手軽にいろいろな料理でさやいんげんを食べてみませんか。キッコーマンでは、ホームクッキングでさやいんげんのレシピを紹介しています。家庭で簡単に調理できますので、ぜひお試しください。

「さやいんげん」のおすすめレシピ

 

さやいんげんのみずみずしい緑色が食欲をそそります。豚肉やしらたきとの相性も抜群です。