研究開発本部発!
食べ物が持つ健康パワー

食品の機能性について研究を行っているキッコーマン研究開発本部の農学博士が、
食べ物が持つ健康パワーをおすすめレシピとともにわかりやすく解説します。

 

第37回「モロヘイヤ」

古代エジプト時代から伝わる

 

 モロヘイヤの原産地はアフリカ北部からインド西部と考えられています。すでに古代エジプトで食用とされていたそうです。
 モロヘイヤはアラビア語で「王家のもの」という意味です。これは、古代エジプト時代、王が病気になった時、モロヘイヤのスープを飲んで回復したことに由来するそうです。
 日本には1980年代に伝わり、栄養豊富なことから人気となって全国に普及しました。2010年のモロヘイヤの出荷量のうち最も多いのは群馬県で約441t(約28%)、2位は約160t(約10%)の愛知県、3位は約79t(約5%)の三重県です。

βカロテンやビタミンEが豊富

 モロヘイヤは栄養価の高い野菜です。特にβカロテンやビタミンEは野菜の中のトップクラスで、抗酸化作用により風邪やがんの予防、細胞の老化防止、視力の保持などの効果が期待されています。骨の形成に欠かせないカルシウムやビタミンKも多く、高血圧予防によいとされるカリウムも比較的多めです。
 モロヘイヤは葉を刻むとぬめりが出ますが、これは「山芋」や「里芋」などにも含まれるぬめり成分によるものです。このぬめり成分は、胃や消化器の粘膜を保護するほか、コレステロールの吸収を抑制するはたらきがあるといわれています。健康な男性がモロヘイヤ入りジュースを飲んだ実験で、血糖値の上昇を抑えるはたらきがあることが報告されています。

独特のぬめりが魅力

 モロヘイヤは「アク」であるシュウ酸を含んでいるため、一度ゆでて冷水に取ってから調理したほうがよいでしょう。茎も柔らかければ食べることができます。葉は刻むとモロヘイヤ独特のぬめりが出るので、納豆や山芋などに混ぜたり、スープに入れるとおいしく食べられます。おひたしや天ぷら、炒め物などもおすすめです。
 もっと手軽にいろいろな料理でモロヘイヤを食べてみませんか。キッコーマンでは、ホームクッキングでモロヘイヤのレシピを公開しています。家庭で簡単に調理できますので、ぜひお試しください。

「モロヘイヤ」のおすすめレシピ

 

夏の定番、冷ややっこにモロヘイヤを加えた一品。ぬめりのある独特の味わいが豆腐の味を引き立てます。栄養価もぐんとアップします。