研究開発本部発!
食べ物が持つ健康パワー

食品の機能性について研究を行っているキッコーマン研究開発本部の農学博士が、食べ物が持つ健康パワーをおすすめ
レシピとともにわかりやすく解説します。

 

第41回「かき」

室町時代に養殖が始まる

 

 かきは軟体動物で、イタボガキ科に属する二枚貝です。かきの餌は植物プランクトンで、昼も夜もほとんど休まず1日中食べ続けます。えらを使って海水を吸い込み、プランクトンを摂取しますが、この時1時間に10Lもの海水を取り込みます。
 天然のかきは少なく、私たちが食べているかきのほとんどは養殖です。かきの養殖は日本では室町時代に始まりました。生の魚をあまり食べない欧米でも、かきは生食され、高級品として親しまれています。
 かきの種類は多く、世界中で100種類以上もあるといわれています。日本ではマガキや岩ガキが有名で、養殖のかきはほとんどがマガキです。平成26年のかきの収穫量は18万4千tで、広島県(66%)、宮城県(13%)、岡山県(9%)などが主な産地になっています。

海のミルクと呼ばれる栄養価

 かきは「海のミルク」と呼ばれるほど栄養価の高い食べ物です。かきはグリコーゲン、タウリンのほか、亜鉛などのミネラル類などの機能性成分も豊富に含んでいます。グリコーゲンは筋肉を動かす時のエネルギー源となるほか、血糖値を一定に保つためなどに使われます。かきには、このグリコーゲンが5%前後含まれています。
 タウリンには血液中のコレステロールを下げたり、動脈硬化を予防したり、肝臓の解毒作用を促進する作用があるといわれています。かきにはタウリンが100gあたり700mg前後含まれています。
 かきには亜鉛が多く含まれていることも有名です。亜鉛が不足すると味覚障害(味を感じにくくなる)を引き起こしたりします。かきを1日3~5個食べれば、1日に必要な亜鉛を摂ることができるといわれています。

生食用と加熱調理用を使い分けて

 スーパーなどの鮮魚コーナーでは『生食用かき』と『加熱調理用かき』の2種類を見かけます。どちらのかきも鮮度は同じで、採取された海域の違いによって分けられています。料理方法によって『生食用かき』と『加熱調理用かき』を使い分けるようにしましょう。
 かきは生産量の半分が生鮮用として大都市に出荷されます。残りの半分は冷凍、干しかき、缶詰(燻製、水煮)などに加工され、日本国内だけでなく外国にも輸出されています。かき料理には土手鍋、かきの殻焼き、かきフライなどがあり、いずれも冬の代表的な料理です。
 キッコーマンでは、ホームクッキングでかきのレシピを公開しています。家庭で簡単に調理できますので、ぜひお試しください。

「かき」のおすすめレシピ

 

旬のかきのおいしさを味わう定番料理です。しょうゆとみりんに玉ねぎすりおろしなどを加えた風味よいソースで味わいます。