研究開発本部発!
食べ物が持つ健康パワー

食品の機能性について研究を行っているキッコーマン研究開発本部の農学博士が、食べ物が持つ健康パワーをおすすめ
レシピとともにわかりやすく解説します。

 

第47回「グリーンピース」

エジプトの遺跡からも出土

 

 グリーンピースは、えんどうの未熟な豆を食用とした野菜です。
 えんどうは、若い葉や茎を食する「豆苗」、さやが柔らかい状態で収穫し、さやごと食べる「さやえんどう」、若い豆を食べる「グリーンピース」、成熟して「えんどう豆」となって、あんや豆大福などの和菓子の原材料に使われるなど、各段階で違った味わいが楽しめます。
 えんどう豆の原産地は中央アジアから中近東地域といわれており、エジプトの遺跡から出土するなど、古くから栽培が行われていました。日本には8世紀以降に中国を経由して伝わったといわれています。
 グリーンピースの全国の収穫量は6,530t(平成25年)で、主な産地は和歌山県(2,730t)、鹿児島県(1,180t)となっています。

たんぱく質、糖質、食物繊維も豊富

 グリーンピースは良質なたんぱく質や糖質を豊富に含んでいます。またグリーンピースには、腸のぜん動運動を促進する食物繊維が多く含まれ、枝豆の1.9 倍、レタスの5.5 倍もあります。ゆでた状態では、不溶性食物繊維が可食部100gあたり7.7gもあるので便秘予防の効果が期待できるでしょう。
 また、体内のナトリウム排泄に関わって高血圧予防によいとされるカリウムや、疲労回復効果や抗酸化作用があるとされるビタミンB1、毛細血管を広げるといわれるナイアシンも多めです。さらにグリーンピースに含まれるレシチンは動脈硬化を予防し、脳の健康維持をサポートするといわれています。
 グリーンピースは成熟すると「えんどう豆」になります。えんどう豆は大豆や小麦のようにたんぱく質や糖質を豊富に含んでいます。
 えんどう豆のこのような特徴を利用して、キッコーマンでは「キッコーマン えんどうまめしょうゆ」を開発しました。通常のしょうゆは大豆、小麦を発酵・熟成させてつくりますが、この商品は大豆と小麦の代わりにえんどうまめを使い、通常のしょうゆと同様に微生物で発酵・熟成させてつくった“しょうゆ風調味料”です。「アレルギーなどの理由により大豆と小麦を原料に使用していないしょうゆが欲しい」というお客様の声にお応えしたものです。

さやから取り出すのは調理直前に

 グリーンピースは風味を残すために、さやから豆を取り出すのは、調理直前に行いましょう。ゆでる際は塩を入れすぎないよう注意します。ゆでた後、冷水をかけるなどして急に温度を下げると豆がシワシワになるので、煮汁ごと粗熱が取れるまで放置するとよいでしょう。
 キッコーマンでは、ホームクッキングでグリーンピースを使ったレシピを公開しています。家庭で簡単に調理できますので、ぜひお試しください。

「グリーンピース」のおすすめレシピ

 

 にんにくやアンチョビー、オリーブオイルを使い、ワインにも合うおしゃれな味わいです。