研究開発本部発!
食べ物が持つ健康パワー

食品の機能性について研究を行っているキッコーマン研究開発本部の農学博士が、食べ物が持つ健康パワーをおすすめ
レシピとともにわかりやすく解説します。

 

第48回「オクラ」

星の形のような切り口とぬめりが人気

 

 オクラの原産地はアフリカ東北部です。中近東、中央アジア、インド、東南アジアなどに伝わり、熱帯や亜熱帯地方の国々の重要な野菜となりました。
 日本には、幕末にアメリカ人が持ち込みました。「アメリカネリ」と呼ばれた時期もありますが、現在は英名の「オクラ(okra)」で統一されています。星の形のような切り口、独特のぬめり、とろろに似た風味が好まれ、健康食としても人気があります。
 国内で一般に出回っているのは、切り口が星形になる「五角種」ですが、大型で丸い「丸オクラ」や果皮が赤い「赤オクラ」もあります。一般的なオクラは果皮が濃い緑色で5~8cmくらいで収穫されます。店頭では品種が明記されませんが「アーリーファイブ」や「ブルースカイ」などがあります。平成22年度のオクラの収穫量は12,003tで、特に鹿児島県(4,800t)と高知県(1,747t)での栽培が盛んです。

栄養豊富な健康野菜

 オクラはたんぱく質、糖質、ビタミン、カルシウム、カロテンを豊富に含む緑黄色野菜です。オクラのぬめり成分には胃の粘膜を保護したり、消化を助けるはたらきがあるといわれています。
 ぬめり成分を構成している水溶性食物繊維のペクチンには、糖分の吸収を抑制する作用やコレステロールの吸収を抑制するはたらきがあるといわれており、血糖値の上昇を抑えたり、コレステロール値を下げる効果が期待されています。
 さらに、高血圧予防によいとされるカリウムやエネルギーの代謝を助けるビオチンなども比較的多く含みます。ほかに脂溶性抗酸化成分であるβカロテンのほか、カルシウム、葉酸なども適度に含んでいるので、効率よく栄養を取ることができるでしょう。

さっとゆでて、さまざまな料理に

 オクラは刻んで和え物、大きいままで炒め物や天ぷらに。そのほか、サラダ、酢の物、煮物、スープなどさまざまな料理に使えます。
 生でも食べられますが、さっとゆでた方が口当たりがよいでしょう。調理前に塩をふってこすり合わせるとうぶ毛が取れて舌触りがソフトになり、ゆで上がりの色もよくなります。
 輪切りにすると断面が星の形になり見た目が華やかに。細かく刻むと粘りが増してとろろのような食感になります。まるごと使う場合は、ガク(へた)の先端を少し切り落とし、鉛筆のようにとがらせて薄くむくとよいでしょう。
 キッコーマンでは、ホームクッキングでオクラを使ったレシピを公開しています。家庭で簡単に調理できますので、ぜひお試しください。

「オクラ」のおすすめレシピ

 

 オクラ、プチトマト、ブラックオリーブを豆腐にのせて。しょうゆとオリーブオイルをかければ、さわやかな一皿に。