研究開発本部発!
食べ物が持つ健康パワー

食品の機能性について研究を行っているキッコーマン研究開発本部の農学博士が、食べ物が持つ健康パワーをおすすめ
レシピとともにわかりやすく解説します。

 

第53回「れんこん」

平安時代からある野菜

 

 れんこん(蓮根)は蓮(はす)の根ではなく、茎がふくらんだ地下茎です。蓮の原産地は中国、エジプトなどといわれており、歴史は古く、日本でも弥生時代にはすでに存在していたとされています。長く蓮は観賞用でしたが、平安時代になって食用になったようです。
 現在、広く出回っているれんこんは、明治時代に中国から導入した品種を改良したものです。主な品種はふっくらと丸い「金澄(かなすみ)」系や「だるま」系です。金澄は中国種と在来種のれんこんを交配した品種で、「金澄20号」が普及しています。そのほか、徳島県や愛知県では節間が細長い「備中種」。石川県や山口県では「支那白花」が多く栽培されています。平成25年のれんこんの出荷量は53,000tで、茨城県26,500t、徳島県6,480tでの栽培が盛んです。

ビタミンCがたっぷり

 れんこんはビタミンCが豊富で、みかんの約1.5倍にもなるといわれています。れんこんのビタミンCは熱に強いともいわれます。また、れんこんには胃壁粘膜の保護や滋養強壮効果が期待される粘質成分、高血圧予防に繋がるカリウム、便秘予防に効果的なペクチンなどの食物繊維も多く含まれています。
 れんこんの切り口が黒ずむのは、ポリフェノールが含まれているからです。最近の研究では、れんこんの粉末やその中に含まれるポリフェノール(プロアントシアニジン)を摂取すると、脂肪肝が改善する可能性があるという報告があります。

正月の縁起物として欠かせない

 れんこんは節と節の間が長く、ふっくらとして傷の少ないものを選び、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。切り口が空気に触れると変色しますので、ラップで切り口をぴったりと包んで保存するのがコツです。
 れんこんはしゃきしゃきとした独特な歯応えがあり、穴から先が見通せることから縁起物として正月料理などに欠かせない野菜です。このほか、鶏肉や里芋と一緒に煮物や炒め物に、きんぴら、すりおろしてひき肉と混ぜて団子にするなど、さまざまに味わうことができます。加熱時間を短くすると歯応えが残り、しっかり火を通すとほくほく感が増します。
 キッコーマンでは、ホームクッキングでれんこんを使ったレシピを公開しています。家庭で簡単に調理できますので、ぜひお試しください。

「れんこん」のおすすめレシピ

 

 鶏ひき肉を挟んで焼いて、しゃきしゃきした歯触りを楽しみましょう。大根おろしを添えてあっさりと。