研究開発本部発!
食べ物が持つ健康パワー

食品の機能性について研究を行っているキッコーマン研究開発本部の農学博士が、食べ物が持つ健康パワーをおすすめ
レシピとともにわかりやすく解説します。

 

第59回「アボカド」

ほとんどが輸入品

 

 アボカドは7000年以上前から栽培されているといわれますが、記録があるのは13世紀頃で、インカ王の墓からアボカドの種が出土しているそうです。16世紀頃にアメリカに伝わり、その後ヨーロッパやオーストラリアなどにも伝播し、日本には100年程前に渡来したそうです。
 現在、国内で売られているアボカドのほとんどが輸入品で、愛媛県などでもわずかですが栽培されていています。輸入先はメキシコ、ニュージーランドなど5か国です。メキシコ産はほぼ周年、ニュージーランド産は9~12月頃に出まわります。
 2016年度の輸入先トップはメキシコで輸入量は68,531t、全体の90%以上を占めています。2位はアメリカの2,717tで、3位はニュージーランドの1,522t、4位は969tのペルーとなっています。
日本で見かけるアボカドはハス種とベーコン種の2種類があります。ほとんどがハス種で、ベーコン種は国内で11月頃から収穫される早生種です。

ビタミンE、オレイン酸が豊富

 アボカドは非常に栄養価の高い果物です。動脈硬化、老化の予防に効果があるといわれているビタミンEをはじめ、各種ビタミン、鉄やリンなどのミネラルも豊富に含んでいます。また、体内の余分なナトリウムを排泄してくれるカリウムも多いので、高血圧予防や脳梗塞予防、心筋梗塞予防などにも期待できます。
 アボカドは「森のバター」と称される通り、脂肪分が多いのも特徴です。果肉の脂肪分はなんと20%近くもありますが、この脂肪分はコレステロールを減らす作用がある一価不飽和脂肪酸(オレイン酸)が主体なので健康的です。
 また、アボカドには食物繊維も多いことから、整腸作用や血糖低下作用も期待されており、さらに、アボカドの果皮、種子、果肉には抗酸化活性があり、特に果皮にはポリフェノールが多く存在することが報告されていることから、種々の疾患の予防も期待されています。

わさびじょうゆで味わうのもおすすめ

 アボカドを食べる時は、真ん中の種にそって半分に切り種を取り出します。半分だけ残す場合は、種つきのままラップで包むとよいでしょう。その際、切り口にレモン汁をかけておくと、酸化による変色をある程度防げます。まったりとした口当たりのアボカドの果肉は甘味がほとんどなく、サラダやハンバーガーなどにも利用されます。わさびしょうゆをつけると「トロ」のような味がするというのも有名な話です。
 ハス種は果肉が薄緑色で脂肪分をたっぷり含み、コクがあってねっとりとした味わいです。ベーコン種は味や食感はハス種とほとんど変わりませんが、なめらかな口当たりで淡泊な味わいです。キッコーマンでは、ホームクッキングでアボカドを使ったレシピを公開しています。家庭で簡単に調理できますので、ぜひお試しください。

「アボカド」のおすすめレシピ

 

 クリーミーなアボカドと、なめらかな絹ごし豆腐は相性抜群。ラー油や青ねぎでアクセントをつけたヘルシーなパワフルサラダです。