研究開発本部発!
食べ物が持つ健康パワー

食品の機能性について研究を行っているキッコーマン研究開発本部の農学博士が、食べ物が持つ健康パワーをおすすめ
レシピとともにわかりやすく解説します。

 

第62回「レタス」

出荷量1位は長野県

 レタスの原産地は地中海沿岸から西アジアといわれ、日本には奈良時代に中国から伝わり「ちしゃ」と呼ばれていました。現在のようなレタスが導入されたのは江戸時代末期のことです。
 レタスは形状によって結球レタス、非結球(リーフ)レタス、半結球の立ちレタス、茎が伸びて葉をかき取って食べる茎レタスなどに大別されます。現在、流通の大半を占めるのは結球レタスです。
 レタスは栽培地域の気候条件などに合わせた多様な品種があります。結球レタスでは「ウィザード」「スターレイ」「ラプトル」などの品種が多く作付けされています。レタスはコンビニやファストフード、レストランなどでのサラダやカット野菜としての需要が高いので、加工・業務用向けの品種もあります。
 平成26年のレタスの出荷量は54万6,700tで、最も多いのは長野県で18万9,200t、2位は8万6,000tの茨城県、3位は4万7,800tの群馬県になっています。

ビタミンやカリウムも含んで

 シャキッとした食感が魅力のレタスは95%以上が水分ですが、ビタミンやカリウムも含んでいます。ビタミンKはけがや内出血の時に止血するはたらきがあるほか、丈夫な骨づくりに欠かせない成分です。カリウムには塩分を体外へ排出して高血圧を予防する効果があるといわれています。サニーレタスなど葉レタスは、結球レタスに比べて約9倍のビタミンA、約2倍のカリウムを含んでいます。
 レタスの和名「ちしゃ」は「乳草(ちちくさ)」(乳を出す草)が語源になっています。レタスを切ると切り口からにじみ出る白い液体には、ラクチュコピクリンという成分が含まれています。ラクチュコピクリンはレタスやチコリに含まれており、鎮静効果があるので不眠症の改善なども期待されています。
 レタスやチコリは古くから薬用植物として利用され、抗マラリア作用、抗炎症作用、利尿作用、鎮痛作用、鎮咳作用、などの薬理効果が報告されています。

手でちぎれば変色しにくい

 

 レタスを包丁で切ると細胞が壊れ、レタスに含まれるポリフェノールが酸化して変色の原因になります。手でちぎれば、変色を防げます。
 レタスはサラダのほか、炒め物やスープ、肉だねを巻いてロールレタスにするなど、いろいろな料理が楽しめます。サラダにする時は水分を十分に除いてから使うと水っぽくならず、ドレッシングの量も抑えられます。スープやチャーハンなどにしてもおいしく食べられますが、シャキシャキとした歯応えを生かすには、加熱しすぎないよう手早く調理してください。
 キッコーマンでは、ホームクッキングでレタスを使ったレシピを公開しています。家庭で簡単に調理できますので、ぜひお試しください。

「レタス」のおすすめレシピ

 

 おろし玉ねぎを加えたしょうゆドレッシングはあっさりしていますが、コクもあり、みずみずしいレタスの味わいを引き立てます。