「こころとからだにうれしい!夏の薬膳料理」

講師

村岡 奈弥 先生(料理研究家、中医薬膳師、国際中医師)

2022年6月25日のKCC食文化と料理の講習会 YouTubeライブ配信は、料理研究家、中医薬膳師、国際中医師の村岡奈弥先生をお招きし、「こころとからだにうれしい!夏の薬膳料理」をテーマに開催しました。

講習会のレポート

村岡先生は調理師学校のフランス校に留学し、帰国後、料理教室「エミーズ」でチーフコーディネーターに。1995年国立北京中医学大学日本分校で中医学を学び、中医薬膳師と国際中医師の資格を取得。従来の薬膳のイメージを変える、ふだんの食材を使ったセンスの良い料理が人気です。

季節の食材の持つ力をいかし、身近な材料でつくるおしゃれな2品をご紹介いただきました。薬膳は特別なことではなく、季節に合ったものをいただくのが基本。食材にはそれぞれに特徴や効能があるので、それらを知りいかすことが大切。梅雨から夏は、消化吸収を助け、熱や水分を調節するものなどを取りたい時期です。

  • 鶏胸肉の新生姜ライムソースサラダ

    胃腸の働きを助ける鶏肉に、しょうがやライムなどを使ったさわやかなソースを添えました。しょうがには発汗作用があり、ライムなどのかんきつ類には渇きを補う効果があり、香りにもリフレッシュ効果があります。このソースは刻んで混ぜるだけで簡単につくれ、鶏肉だけでなくいろいろに使えるソースです。

  • 魚のムニエル 枝豆ソース

    白身魚のムニエルに枝豆とはと麦を使ったソースを添えました。枝豆は体の余分な水分を取り、利尿作用もある食材。定番の「ビールに枝豆」には意味があるのですね。肌をきれいすることで知られるはと麦も、体の水分や熱を取ります。このソースは枝豆とはと麦で適度な濃度がつくので、ディップとしてパンなどにつけても楽しめます。冷えた白ワインにぴったり。薬膳の考え方を普段の食卓でもいかせることが分かり、健康パワーをもらった講習会でした。

講習会のレシピ

鶏胸肉の新しょうがライムソースサラダ

材料:4人分
鶏胸肉 300g
   
【ライムソース】  
 新しょうが(みじん切り) 80g
 ワインビネガー・白  大さじ2~3
 エシャロット(みじん切り) 大さじ2
 青唐辛子(薄切り) 1本
 ライム汁 小さじ1
 ライムの皮(湯通ししてせん切り) 1/2個分
 はちみつ 大さじ1
 キッコーマン いつでも新鮮 しぼりたてうすくち生しょうゆ 小さじ2
 デルモンテ エキストラバージンオリーブオイル 大さじ2
 塩 少々
   
デルモンテ エキストラバージンオリーブオイル 適量
適量
   
レタス 4枚
つくり方
  1. 1鶏肉は室温に戻し、塩少々をふっておく。
  2. 2新しょうがは塩をふり、ワインビネガーにつける。
  3. 3「2.」にエシャロット、青唐辛子、オリーブオイル大さじ2を混ぜ合わせ、ライム汁とはちみつとうすくちしょうゆと塩少々で味をととのえる。
  4. 4フライパンにオリーブオイル少々を熱し、鶏胸肉を焼く。
  5. 5「4.」の鶏肉を切り分け、レタスとともに器に盛り、上に「3.」のソースをかけ、ライムの皮を散らす。お好みでレタスに包んで食べてもよい。

魚のムニエル 枝豆ソース

材料:4人分
白身魚(たい、すずきなど) 4切れ
玉ねぎ(薄切り) 100g
はと麦(炊飯用・洗って水につけておく) 20g
枝豆(ゆでてさやから出す) 85g
フェンネルシード(あれば) 2つまみ
   
エリンギ(輪切り) 4本
小麦粉 適量
キッコーマン いつでも新鮮 しぼりたて生しょうゆ 適量
   
デルモンテ エキストラバージンオリーブオイル 適量
適量
飾り用のゆで枝豆 適量
つくり方
  1. 1鍋を熱してオリーブオイルを入れ、玉ねぎを弱火でしっかり炒める。
  2. 2「1.」にはと麦、フェンネルシード、水300mlを加え、はと麦がやわらかくなるまで煮る。
  3. 3「2.」に枝豆85gを加えミキサーにかけ、なめらかなピュレーにしてソースにする。
  4. 4白身魚は塩をふって10分位おき、水けをよくふき取り小麦粉をまぶす。オリーブオイルを入れたフライパンで焼き、ムニエルにする。
  5. 5フライパンにオリーブオイルを入れ、エリンギを並べて焼き、仕上げにしょうゆを鍋肌からたらす。
  6. 6「3.」のソースを温め、塩で味をととのえる。
  7. 7器に「6.」のソースを敷き、「4.」の白身魚を盛りつけ、「5.」のエリンギをのせて、飾りの枝豆を散らす。
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