キッコーマン食文化講座

日本のワイン ~ワイナリーに行ってもっとワインを楽しもう~

日程 2012年3月27日
場所 野田本社
講師 竹内潔先生
主催 キッコーマン国際食文化研究センター

1. 日本のブドウ畑とブドウ・ワイン生産量

2010年統計では日本ではおよそ18,000haのぶどう畑から18万トン程度のぶどうが収穫されている。しかし、そのうちワイン用に回るのは1割以下で、大部分は生食用に向けられる。

2. 日本のワインの消費・国産ワイン出荷・輸入量の推移

現在は輸入ボトルワイン約18万kl+国産ワイン約8万kl=約26万klが消費されていると考えられる。国産ワインには約3万klの輸入バルクワインが使用されている。

3. 酒類輸入通関統計から見た国産ワインの構造

国産ワイン年間出荷量およそ8万klとすると、国産ぶどうからはおよそ1万kl、輸入バルクワインからはおよそ2.5万kl、残りおよそ4.5万klは濃縮ぶどう果汁から造られたワインでまかなわれている。

4. 国産ワインの原料と表示について

国産ワインの中に「国産ぶどう使用」、「輸入ぶどう果汁使用」、「輸入ワイン使用」の3種のワインおよびこれらの組み合わせが有る。それぞれラベルに表示されている。

  • 原料表示の実例①

    (「国産ぶどう100%使用」ワイン)→「日本ワイン」とも呼ばれる

  • 原料表示の実例②

    (「輸入ワイン・国産ぶどう使用」ワイン)→優れたコストパフォーマンス・安定した品質で日常のテーブルワインとしての価値

  • 原料表示の実例③

    (「輸入ワイン使用」ワイン)→「本格的な品質」「手頃な価格」(「デイリーワインとしての扱いやすさ」)

  • 原料表示の実例④

    (輸入ワインの国内小分け詰め=国産ワインではない)

  • 原料表示の実例⑤

    (「輸入ぶどう果汁使用」ワイン)→低価格のマンズ旧製品の主力

国産ワインならではのワインとは?

独自品種、無添加、健康ワイン、紙パックなど

国産ワインの各種表示

シュールリー、クリオエクストラクション、シャトーなどの規程

5. 主要生産県別ワイン製造数量

なぜか1位は神奈川県。製成数量や課税移出数量が多い県=ぶどう収穫量が多い県ではない。

6. 日本のワイナリー巡り

全国でおよそ110軒あまりが試飲・見学可能なワイナリー。山梨・長野・北海道・山形では1県あたり10醸造所以上が試飲・見学可能ワイナリーによっては食事が楽しめるところもあり、周辺の景色とともに工場見学の楽しみを増幅させる。

結び:“In Vino Veritas”(「ワインの中に真実有り」)と言う諺があるように、ワインは自分の生い立ちと現在の状態を自分で語ってくるものであり、その言葉を聞き取る作業がテイスティングである。ワインを楽しむことで人生を一層彩り豊かなものにしていって頂きたい。