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過去の展示

世界の食卓をめぐる


家族そろって楽しむ早めの夕食
オランダ旗 オランダ王国[Kingdom of the Netherlands]
■主要言語:オランダ語

運河や川、湖水など、オランダは水の豊富な国です。オランダのシンボル・風車は、もともとは湧き出る水を揚水する目的で作られたもので、水という自然の脅威と闘う知恵のひとつでした。今日では釣りやウォータースポーツなど自然を楽しんでいます。

オランダの朝食や昼食は比較的シンプルで、パンやチーズ、ソーセージなどですませます。
夕食の例としては、スープに始まり、野菜や牛肉、ベーコンを材料とした料理が続きます。夕食は比較的早めです。なお、ダッチアップルケーキは伝統的なお菓子です。
メニュー写真
※写真メニュー:
チキンとパインのカクテル(左) レッドパプリカの肉詰め(前)
ダッチアップルケーキ(後)

エンゲリンさん オランダ王国駐日公使夫人
エンゲリン・モルートロンプさん
オランダ特産の赤ピーマンとゴーダチーズは日本でもすっかりおなじみ。しょうゆをひき肉の隠し味にして、ふたつの国の食文化の出会いを演出してみました。江戸時代、オランダ人が東洋の貴重なスパイスのひとつとして、はるばるヨーロッパに運んだ日本のしょうゆ。300年たった今、肉や魚貝によく合う調味料として、一般家庭でも気軽に使われるようになるなんて、すてきですね。
(1997年10月9日)
作っていただいたのは、レッドパプリカの肉詰めです。
日本の家庭でも緑色のピーマンを使って肉詰めを作りますが、教えていただいた肉詰めはオランダ産の大きなピーマンを使ったもので、オーブンを使って焼き上げるので形が崩れず、味も十分にしみ込んだものでした。
出た肉汁はコーンスターチを加えてソースに。しょうゆのたっぷり入ったこの料理、ご飯にもよく合いますが、マッシュポテトを添えてもおいしいそう。
見た目も味も申し分ないこの料理、夕飯のおかずに、おもてなしにもぜひどうぞ!

レシピ
レッドパプリカの肉詰め(RED RAPRIKAS STUFFED WITH GROUND MEAT)
●材料(4人分)
・赤ピーマン 4個
・牛挽肉 300g
・食パン 3枚
・牛乳 大さじ2~3
(食パンに十分しみこませる)
・タマネギ(みじん切り) 1個
・卵 1個
・塩、こしょう
・ナツメグ
・ゴーダチーズ(おろしたもの)
 大さじ2(3~6ヵ月のものがよい)
・バターまたはマーガリン
・ビーフストック 300cc
・パセリ(みじん切り) 大さじ2
・セロリ(みじん切り) 大さじ1
・ニンニク(みじん切り) 2片
・キッコーマン特選丸大豆しょうゆ
 大さじ2
・コーンスターチ
・ブロッコリ
・塩
・ショウガ(みじん切り)
・赤トウガラシ
(みじん切り、種を取り除く)
・野菜油またはごま油 小さじ2
 

●作り方
(1) 赤ピーマンをよく洗い、先を2センチ切り取り芯と種を取り除く。
(2) 挽肉に牛乳に浸した食パン、タマネギのみじん切り、卵、パセリ、セロリ、塩、コショウ、ナツメグ、ニンニク、しょうゆを加え、混ぜ合わせる。
(3)

赤ピーマンに挽肉を詰め、上にチーズをのせる。

レッドカプリカ
(4) 赤ピーマン1個にバターまたはマーガリンをひとかけずつのせ、油を塗った天板に並べる。
(5) スープストックを注ぎ、温めたオーブン(220度)で約1時間、時々焼き汁をかけながら焼く。
(6) 赤ピーマンを取り出し、焼き汁にコーンスターチでとろみをつけ、ソースを作る。
(7) みじん切りのパセリを振りかけ、ご飯とブロッコリを添えて供する。
※ブロッコリの調理法
・小口に切り、塩を入れ沸騰した湯で約3分ゆでる。
・油でショウガと赤トウガラシを炒める。
・ブロッコリを加え、野菜油またはごま油でかき混ぜながら炒め、足りなければ塩を加えて味を調える。


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