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料理名 大敷鍋(浜鍋)とやなぎかけ
地域 島根県八束郡美保関町 「美保関町漁協・定置網組合」
◇大敷鍋(浜鍋)◇
味 漁師鍋だけに簡単な作り方だが、新鮮で多種の高級魚を味噌汁にしているので、良いだしが出て、複雑なうまみがある。
今回はねぎだけだが、大根などを入れるときもある。
材料
すずき  
たい  
するめいか  
いしだい  
かわはぎ  
あこうだい  
ねぎ  
味噌  
料理写真
作り方
1. 獲れたての新鮮な魚のうろこ、内臓を除き綺麗に洗い、ぶつ切りにする。
2. かわはぎは、肝も使う。ねぎは適当な小口切りにしておく。
3. 大鍋に湯を沸かし、切った魚を入れて煮る。
4. 火が通ったら味噌を加えて味を調え、ねぎを散らして出来上がり。
◇やなぎかけ◇
味 白身の魚なので、さっぱりとしているが、うまみがだしになっており寒い時にはなおおいしい。
材料
新鮮ないさき  
しょうゆ  
わさび  
ねぎ  
熱湯  
ご飯  
作り方
1. いさきを3枚に卸し、刺身を造る。
2. 器にしょうゆを入れ、刺身を漬け込む。
15分くらい。(好みで)
3. 茶碗にご飯を盛り、漬け込んだ刺身をのせ、わさび、刻みねぎをのせ、熱々のお湯をかけてお茶漬けにする。
料理写真
出演者
上野 賢治・小松 紀夫
備考
島根県の美保関は、島根半島の東端に位置する風光明媚な町で古代の壮大なドラマが残るところである。
有名な美保神社のお社は「美保造り」と呼ばれ、国の重要文化財に指定されており、ご祭神である事代主神は、ゑびす様であり、全国各地に在るゑびす社3385社の総本社として、ことに水産、海運に携わる人々から広く尊い親しまれている歴史がある。今も、漁に出かける猟師たちは、湾内で大漁と安全を祈願する儀式を忘れない。
美保関は、江戸中期以降北前船の西回り航路の各国の物産の集散積載地として松江幡のもと、50軒近い海鮮問屋が並び盛況であったと言う。当時の海石を切り出して舗装に使った石畳の道が当時の面影を残している。
<大敷鍋(浜鍋)>
美保関には定置網(大敷網)の組合が二箇所の定置を保有しており、様々な種類の魚が獲れる。また古くから鯛つりでも有名な所で、8〜10キロという大鯛が釣れる所でもあり、ゑびす信仰ならではの町である。相撲の力士の優勝で掲げられている大鯛は、こちらの鯛が多いそうである。この「大敷鍋(浜鍋)」にも数種の鯛が入っており、贅沢な味噌味の鍋である。
<やなぎかけ>
定置網の漁から帰った漁師さんたちが朝ごはんとして鍋や刺身を作って食べるが、簡単に済ませる漬けのお茶漬けが「やなぎかけ」である。刺身の形が柳の葉に似ているからとも言われるが、「柳陰」から来ているとも言われている贅沢なお茶漬けである。