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キッコーマン、しょうゆ諸味もろみ などから
アレルギー症状の改善に有用な植物性乳酸菌を発見 !

~3月25日からの日本農芸化学会大会で発表~

2006年3月 News Release No.06011

 キッコーマン株式会社は、しょうゆ諸味もろみ (※1)から分離した植物性乳酸菌(※2)や発酵食品を中心として分離された植物性乳酸菌を広く評価し、アレルギー症状の改善効果(※3)が期待できる乳酸菌があることを発見しました。
 研究成果は、3月25日から京都市で開催される2006年度日本農芸化学会大会で発表します。

 キッコーマン株式会社は、しょうゆ諸味もろみ から分離した植物性乳酸菌(しょうゆ乳酸菌)240株について、アレルギー症状の抑制に関与するインターロイキン12(IL-12)の産生誘導作用を測定しました。その結果、テトラジェノコッカス・ハロフィラスTh221株が、高いIL-12産生誘導能を示すことを発見しました。
 また、東京農業大学(岡田早苗教授)と共同研究を行い、発酵食品を中心として分離された植物性乳酸菌からも、Th221株と同程度の高いIL-12産生誘導能を示すロイコノストック・メセンテロイデス等があることを見出しました。

 さらに、これら優れたIL-12産生誘導能を示した植物性乳酸菌について、アレルギーモデルマウスを用いた動物実験によりアレルギー症状の改善効果を調べました。その結果、植物性乳酸菌投与により、アレルギーの指標といわれている血清IgEが減少することを確認しました。

図 Th221菌体摂取による抗原特異的IgE産生の抑制

 これらの結果より、今回見出された植物性乳酸菌は、アレルギー症状の抑制に関与するIL-12の産生誘導能に優れ、血清IgEの減少に関与することから、アレルギー症状の改善に有用であることが期待されます。

 キッコーマングループは、今後とも食品と健康の関連について研究を進め、「食と健康」の分野で「お客様の生活を豊かにする」独創的な新製品開発と新技術開発を進めてまいります。


(※1)しょうゆ諸味もろみ とは、大豆と小麦に麹菌を混ぜ合わせてつくったしょうゆ麹に、食塩水を混ぜ合わせて発酵・熟成させたもので、この諸味を搾ってしょうゆをつくります。

(※2)植物性乳酸菌とは、植物成分を栄養源として生育できる乳酸菌のことで、しょうゆ、味噌、漬物などの製造に深く関わっています。しょうゆでは、味に深みを与え香りを引き立てる役割を担っています。一方、ヨーグルトやチーズで利用される動物成分を栄養源とする乳酸菌を、動物性乳酸菌といいます。

(※3)アレルギー反応は、免疫細胞であるTh1細胞とTh2細胞のバランスが崩れて、Th2細胞が優位になると起こるといわれています。インターロイキン12(IL-12)は免疫調節に関わる主要な細胞間情報伝達物質です。IL-12が産生されると、Th1細胞が増えてTh1/Th2バランスが改善され、その結果、血清IgEが減少し、アレルギー症状が改善されると考えられています。

以上



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