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マンズワインの志村富男氏
レインカット方式によるブドウ栽培技術の考案で
科学技術庁長官賞(創意工夫功労者表彰)を受賞

1999年4月 News Release No.99017


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 マンズワイン株式会社(社長 越山育則氏)に勤務する志村富男氏(52歳)は、この度「レインカット方式によるブドウ栽培技術の考案」が認められ、1999年度の科学技術庁長官賞(創意工夫功労者表彰)を受賞しました。

 志村氏は1968年に同社に入社以来一貫して、葡萄栽培技術の開発に携わってきました。当時、マンズワインではヨーロッパ系ワイン専用品種の栽培を進めていましたが、雨の多い日本では、高品質の葡萄の栽培は極めて困難な状況でした。
 そこで、志村氏は新しい栽培方式の開発に取り組み、ヨーロッパ式の「垣根づくり」と「簡易雨避け装置」を組み合わせた「レインカット栽培法」を確立しました。

 今回の受賞は、新技術の開発はもとより、企業間の枠を超えて、全国各地に普及活動を行い、日本のワイン事業に大きく貢献したことが評価されたものです。ワイン関連での受賞は大変稀なケースであるといわれています。
 志村氏は、「レインカット栽培の確立と普及によって、ワインづくりの基本は葡萄栽培であることが再認識され、また、この栽培法によって日本でも世界に通用する高品質のワインができるという自信を多くの醸造家に与えることができたと思う」と話しています。

 志村氏の開発した栽培方式は「マンズ・レインカット栽培法」(次項参照)として、1987年に特許を出願し、1996年に特許登録されています。
 レインカット栽培法は、現在、ワイン専用種以外の生食用葡萄にも普及し、また、モモ、サクランボ、イチジクなどにも普及しはじめ、今後さらなる広がりが期待されています。

 マンズワインは、当初より葡萄の栽培から一貫して日本の風土にあったワインづくりに努めてきました。志村氏の受賞によって、今後同社の優秀な技術力に対する評価がますます高まるものと思われます。

<マンズ・レインカット栽培法>
 日本の葡萄産地はヨーロッパに比べ降雨量が多いため、果実が完熟する前に腐るなど、良質のワイン用葡萄ができにくい事情がありました。
 マンズ・レインカット栽培では、まず栽培形態に、従来の日本式の「棚づくり」ではなく、「垣根づくり」を採用しています。ヨーロッパをはじめとする世界のワイン名産地で多く使われ、ワイン用葡萄の栽培に最適とされている方法です。
 この「垣根づくり」をベースに、悪天時には垣根全体にビニールカバーで覆いをかけて雨が葡萄に直接当たるのを防げるよう「簡易雨避け装置」を開発しました。この装置は、晴天時にはカバーを巻き上げるか、外して、日照光が充分得られるよう、簡単な開閉式となっています。天候の急変にも対応でき、根元に湿気が留まらないよう工夫が施されているわけです。
 「垣根づくり」と「簡易雨避け装置」を組み合わせた、この「マンズ・レインカット栽培法」によって、欧米の葡萄栽培適地の環境をつくることが可能となり、熟度の高い国産葡萄を安定して収穫できるようになりました。
 葡萄の品質は、すなわちワインの品質であり、国産ワインの品質向上に大きく貢献しています。

 レインカット栽培を使った「マンズ・シャルドネ・バレル・ファーメンテーション1991」は、1997年のフランスワイン醸造技術者連盟主催のワインコンクール"ヴィナリー・アンテルナショナル"において「銀賞」を受賞。これも日本のワインが世界的水準に達したことを証明しています。

以上


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