揚げ出し豆腐

香ばしいころもとやわらかな豆腐。
人気の一品を「簡単だしつゆ」と少ない油で

揚げ出し豆腐は、和食の人気料理のひとつ。だしつゆをまとった香ばしいころもと、やわらかな豆腐が魅力です。豆腐に重石をせずに水きりすることで、とろりとした食感を保てます。

和食の揚げごろもは片栗粉が基本です。小麦粉に比べて、ころもが具につきやすく、揚げ上がりのカリッとした食感が特長。だし汁と合わせた際にも衣が重たくなりにくいうえ、だしがあまり濁らないことも大きな魅力です。また、片栗粉にはタンパク質がないため、焦げにくく、色づきが淡いことも、見た目の美しさを重視する和食で重宝される理由です。

今回は1分でつくれる「簡単だしつゆ」レシピもご紹介します。覚えておくと便利です。

  • ●重石をしない
  • ●片栗粉をつけて揚げる
  • ●「簡単だしつゆ」を使う

この3つのポイントを押さえながら、調理していきましょう。それぞれの工程がなぜ必要なのか、理由も解説していきます。

材料・2人分

  • 木綿豆腐…1丁(300g)
  • 片栗粉…大さじ5~6
  • 揚げ油…1/2カップ
  • 大根おろし…100g
  • 万能ねぎ…少々
  • 〈A〉簡単だしつゆ
    • 水…1/2カップ
    • キッコーマン 特選 丸大豆しょうゆ…小さじ4
    • マンジョウ 米麹こだわり仕込み 本みりん…小さじ4
    • かつおの削り節…2パック(10g)

つくり方

1. 豆腐の水をきる

豆腐は4等分に切る。ひとつずつペーパータオルに包み、20分置く。

重しをしないからやわらかいまま

水きりが不十分だとうまく揚がりませんが、重しをしてしまうと豆腐のやわらかさが失われてしまいます。そこで、ひとつずつキッチンペーパーに包んで豆腐自身の重さによって出てくる水分を除きます。豆腐は木綿豆腐のほうが旨みが濃いうえ、水分が出やすく、型くずれしないので扱いやすいです。

2. 「簡単だしつゆ」をとる

〈A〉を小鍋に合わせて煮立て、1分煮る。ペーパータオルをのせたザルで、こす。

1分でつくれる「簡単だしつゆ」を覚えておきましょう

すべての材料を入れてから、みりんのアルコール分を飛ばすために一度煮立てます。削り節も一緒に煮立てて問題ありません。削り節は表面積が大きいので、すぐにだしが出ます。約1分で「簡単だしつゆ」の出来上がりです。最後にキッチンペーパーをゴムべらなどで軽く押し付けて絞りましょう。

3. ころもをつける

バットに片栗粉を広げ、豆腐にまぶす。

衣もごちそうです

豆腐のペーパータオルを外し、片栗粉を広げたバットに置いて粉を全体にまぶします。揚げ出し豆腐はころももごちそうです。すべての面にまんべんなく、ややたっぷりつけてもよいでしょう。

4. 揚げる

フライパンに油を入れ、中火で3分熱する。豆腐をすべて入れ、一面ずつ順に転がしながら、計8~9分揚げる。

1面2分ずつ触らずに揚げます

小さめのフライパンを使います。油は、豆腐の下が浸かるくらいの量で十分揚がります。油に片栗粉を落とし、表面でチリチリするくらいが適温の160~170度です。温度が低すぎるところもがはがれやすくなるので注意しましょう。豆腐は2分ごとに転がすように一面ずつ順に揚げていきます。返したら2分は触らずにそのままで。最後はバットに上げて油をきります。

5. 盛りつける

器に盛り、「簡単だしつゆ」をかけ、大根おろし、万能ねぎを添える。

熱々をいただきましょう

揚げたての豆腐に熱々のだしつゆをかけて、すぐにいただくのがいちばんです。大根おろしは、ペーパータオルの上で形を整えると自然に水気もきれて一石二鳥です。

(1人分熱量462kcal/塩分1.7g/調理時間約20分)※調理時間に豆腐の水きり時間は含まず。

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ヘルシーポイント

豆腐は高たんぱくで低カロリーなヘルシー食材です。ゆでたスナップえんどうを添えたり、大根おろしを水菜に替えたりして緑の野菜を加えると栄養バランスがさらにアップします。

料理/小田真規子 撮影/高杉 純 文/峯田亜季 デザイン・コーディング/高橋裕子・長瀬佳奈江(Concent, Inc.)編集担当/杉森一広 市川真規(キッコーマン)
※商品情報は本ページ公開時のものです。公開後にリニューアル、販売終了等になることがありますので詳しくは当社サイトの商品情報をご確認ください。
公開:2023年4月28日