ほりえファミリーの昭和のおうちレシピ
堀江 ひろ子 先生(料理研究家)
ほりえ さわこ 先生(料理研究家)





2024年9月28日KCC食文化と料理の講習会は、料理研究家の堀江ひろ子先生、ほりえさわこ先生をお招きし、「ほりえファミリーの昭和のおうち」をテーマに開催しました。
講習会のレポート
ひろ子先生は料理研究家として、長く第一線でご活躍。家庭料理の魅力を伝え続けています。電子レンジやフードプロセッサーなど、新しく登場した頃からそれらを活用した料理を紹介。“時短料理”の先駆者です。
さわこ先生は祖母の泰子先生、母のひろ子先生と三代続く料理研究家。イタリアや韓国でも料理の勉強し、アイデアあふれる家庭料理が人気です。また、祖母、母から受け継ぐ家庭料理を紹介しています。
ほりえ家で今も食卓にのぼる昭和のレシピを、その時代背景とともにご紹介いただきました。
- スエーデン風ミートボール
泰子先生が初めて出版した本には、~風という外国風の料理が多数あり、その中の一品です。ミートボールをブラウンソースで煮込んだ料理で、牛ひき肉にハムのみじん切りを加えるのがポイント。ハムのうま味がプラスされ食感もソフトになります。周りに絞り出した付け合わせのマシュポテトが、昭和の雰囲気をかもし出しています。
- レンチン!チキンスペアリブのカレー照り焼き
ひろ子先生は電子レンジが、初登場した時から積極的に活用。現在も電子レンジを使った料理、アイデアを紹介しています。その中でもおすすめのひとつです。材料は鶏肉、しょうゆ、はちみつ、カレー粉だけで、つくり方もいたってシンプル。保存もきくという今の時代にもぴったりな料理です。
- ほりえ家のぶり大根 アラと切り干し大根を使って
さわこ先生が受け継ぐ、ほりえ家ならではのぶり大根。大量に煮るのに便利なアラと、乾物の切り干し大根を使うのが特徴です。乾物は保存食としても優れた食材。切り干し大根がぶりの煮汁のうま味をたっぷり吸い、生の大根とは違うおいしさです。これからも受け継がれるぶり大根です。
ほりえファミリーの昭和の料理は、そのエピソードも魅力にあふれ楽しい講習会でした。
講習会のレシピ
スエーデン風ミートボール
牛赤身ひき肉 | 300g |
---|---|
玉ねぎ(みじん切り) | 1/2個 |
サラダ油 | 大さじ1 |
【A】 | |
ハム(みじん切り) | 2枚 |
パン粉 | 1カップ |
卵 | 1個 |
塩 | 小さじ1/2 |
こしょう | 少々 |
ナツメグ | 少々 |
小麦粉 | 適量+大さじ2 |
サラダ油(焼き用) | 大さじ1 |
【B】 | |
デルモンテ トマトジュース | 200ml |
コンソメ(顆粒) | 小さじ2 |
マンズワイン・赤 | 大さじ4 |
デルモンテ リコピンリッチ トマトケチャップ | 大さじ1 |
キッコーマン デリシャスソース ウスター | 小さじ1 |
ローリエ | 1枚 |
塩 | 少々 |
こしょう | 少々 |
クローブ、ナツメグ、オールスパイスなど | 各少々 |
【付け合わせ】 | |
マッシュポテトの素 | 50g |
<C> | |
牛乳 | 200ml |
水 | 100ml |
バター | 大さじ1 |
塩 | 小さじ1/2 |
こしょう | 少々 |
ナツメグ | 少々 |
- 1玉ねぎは耐熱皿に入れてサラダ油大さじ1をかけてラップフィルムはせずに、電子レンジ(600W)で約3分加熱して冷ます。
- 2牛ひき肉に(1)の玉ねぎとAの材料を合わせてよく練る。くるみ大の大きさに丸めてミートボールをつくり小麦粉適量をまぶす。
- 3フライパンにサラダ油大さじ1を熱し、(2)を入れてまわりに焼き目がつくように炒め焼きにして取り出す。
- 4(3)と同じフライパンに小麦粉大さじ2を入れて炒め、色づいたら水200mlでのばし、Bを加えて煮立ててソースをつくる。(3)のミートボールを戻し、時々返しながら中火で15分煮込み、塩、こしょう、スパイス類で味をととのえる。
- 5付け合わせをつくる。耐熱容器にCを入れて混ぜ合わせ、ラップフィルムはせずに電子レンジ(600W)で約4分加熱し、マッシュポテトの素をふり入れて混ぜる。
- 6器に(4)のミートボールを器に盛り、まわりに(5)のマッシュポテトを絞り出して飾る。
レンチン!チキンスペアリブのカレー照り焼き
鶏スペアリブ | 400g |
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【A】 | |
キッコーマン こく旨リッチ 特選 丸大豆しょうゆ | 大さじ4 |
はちみつ | 大さじ2 |
カレー粉 | 小さじ2 |
- 1鶏スペアリブは厚手のポリ袋に入れAを加えてよくもみ込み、空気を抜いて1時間以上おく。そのまま冷蔵庫で3~4日保存可能。
- 2耐熱皿に(1)を並べ、ラップフィルムはせずに電子レンジ(600W)で約8分加熱する。
加熱後のスペアリブも冷蔵庫で3~4日保存可能
鶏もも肉でつくってもよい
オーブントースターで焼く時は、トレイにアルミホイルを敷いて約10分焼き、焼き上がったら一度裏返し、皮に焼き汁をまぶすと照りがよくなる
ほりえ家のブリ大根(アラと切り干し大根を使って)
ぶりのアラ(カマ、頭など) | 500~600g |
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【A】 | |
キッコーマン こく旨リッチ 特選 丸大豆しょうゆ | 大さじ3 |
マンジョウ 米麹こだわり仕込み 本みりん | 大さじ2 |
マンジョウ 国産米こだわり仕込み 料理の清酒 | 大さじ2 |
砂糖 | 大さじ2 |
しょうが(皮つきのまま薄切り) | 1かけ |
切り干し大根 | 50g |
青ねぎ(3cmに切る) | 1/2束 |
キッコーマン こく旨リッチ 特選 丸大豆しょうゆ | 適宜 |
マンジョウ 米麹こだわり仕込み 本みりん | 適宜 |
- 1ぶりのアラを熱湯に加えて火を止め、水に取って血合いやウロコを取り除きザルに上げる。
- 2鍋に水400mlとAを入れてひと煮立ちさせ、(1)のぶりのアラを加えて落としぶたをして25~30分煮る。鍋をゆすりながら煮詰めて照りを出し、味をみて足りなければ、しょうゆやみりんで味をととのえ、器に盛りつける。
- 3ぶりのアラを煮ている間に、切り干し大根を水の中で手早くもみ洗いし、しぼらずにザルに上げて5分位おき、2cm位の長さに切る。
- 4汁が残った(2)の鍋に水200mlを加えて鍋の内側を洗うように、(3)の切り干し大根を加えて汁気がなくなるまで煮る。青ねぎを加え、味を見て必要があればしょうゆやみりんで味をととのえる。
- 5(2)のぶりのアラを盛りつけた器に、(4)の切り干し大根と青ねぎを添える。

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