“町中華”の定番人気メニュー
今井 亮 先生(料理家)
2022年5月15日のKCC食文化と料理の講習会 YouTubeライブ配信は、料理家 今井亮先生をお招きし、「“町中華”の定番人気メニュー」をテーマに開催しました。
講習会のレポート
今井先生は、京都の中華料理店で修業後、東京のフードコーディネーター学校を卒業し、料理家などのアシスタントを経て独立。テレビ、雑誌、書籍、料理教室などでご活躍です。特に修業経験のある中華料理が得意。本格的でありながら家庭で楽しめる料理を紹介し人気を得ています。
リーズナブルで懐かしい味わいの“町中華”。その人気のメニューをご家庭でおいしくつくるための基本とコツをご紹介いただきました。
- 肉野菜炒め
野菜から水分を出さないためには、火の通りが同じになるように大きさを切りそろえ水けをよくふき取る、必要以上にさわらない、フライパンの空いたところに調味料を入れて温めてから具材と手早く混ぜ合わせることがポイントです。これでいつもの炒めものがワンランクアップします。
- かに玉
具材は炒めてから溶き卵と合わせ香ばしさ出します。卵をふっくら、中を半熟状に仕上げるには、多めの油を十分に熱し卵液をいっきに加え、外側からやさしくまとめるように焼きます。あんにとろみをつける片栗粉は、事前に調味料とよく混ぜ合わせてから加熱すると簡単です。
- 油淋鶏 ユーリンチー
鶏肉のから揚げに薬味たっぷりの甘酸っぱいたれをかけた一品。鶏肉は切り込み入れて、火を通りやすく味を染み込みやすくします。鶏肉に粉をまぶすことで外はカリッと中はジューシーに。少なめの油で揚げ焼きにし、最後に高温にして仕上げます。香ばしく揚がった衣に薬味のたれが染み込み、食欲をそそります。
- 自家製ラー油
市販品とはひと違う風味豊かなラー油が、ご家庭で簡単につくれます。おだやかな辛さの中にうま味があり、幅広くいろいろな料理に使えるラー油です。
講習会のレシピ
肉野菜炒め
豚こま肉 | 100g |
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キャベツ | 2枚 |
もやし | 1/2袋 |
ニラ | 1/4束 |
にんじん | 2cm |
塩 | 少々 |
サラダ油 | 大さじ1 |
A; | |
キッコーマン いつでも新鮮 しぼりたて生しょうゆ | 大さじ1 |
マンジョウ 国産米こだわり仕込み 料理の清酒 | 大さじ1 |
ごま油 | 小さじ1 |
白こしょう | 少々 |
- 1キャベツは一口大にちぎる。もやしは根を取り洗って水気をふく。ニラは5cm長さに切る。にんじんは2mmの輪切りにして細切りにする。豚肉は塩をまぶす。Aは混ぜる。
- 2フライパンにサラダ油を入れて強めの中火で熱し、豚肉を広げて2分ほど炒め、キャベツ、もやし、にんじん、ニラを加えてひと混ぜして広げ1分半ほど炒める。
- 3具材をフライパンの奥に寄せて、手前に混ぜ合わせたAを入れてよく熱したら、具材と手早く炒め合わせる。
- 洗った野菜の水気はふき取る。
- 野菜は同じ時間で一緒に仕上がるような大きさに切る。
- 炒める時、具材には必要以上にさわらないようにする。
- 合わせ調味料はよく熱してから具材と手早く合わせる。
かに玉
卵 | 4個 |
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かに肉 | 50g |
長ねぎ | 1/2本 |
しょうが(せん切り) | 1かけ分 |
サラダ油 | 大さじ3と1/2 |
A; | |
チキンスープ | 100ml |
キッコーマン オイスターソース | 小さじ2 |
キッコーマン いつでも新鮮しぼりたて生しょうゆ | 小さじ1 |
マンジョウ 国産米こだわり仕込み 料理の清酒 | 小さじ1 |
片栗粉 | 大さじ1/2 |
- 1卵はボウルに入れてよく溶く。長ねぎは斜め薄切りにする。Aは混ぜる。
- 2フライパンにサラダ油を大さじ1/2入れて強めの中火で熱し、長ねぎ、しょうがを入れて1分ほど炒め、かに肉を加えてさっと炒めたら、「1.」の溶き卵に加えて混ぜる。
- 3「2.」のフライパンをふき取り、残りのサラダ油を加えてよく熱し、「2.」を加えて20~30秒、木べらなどで大きく混ぜて炒め、半熟になったら器に盛る。
- 4「3.」のフライパンをふき取り、Aを入れて火にかけ、混ぜながらとろみをつけ、一煮立ちしたら「3.」にかける。
- 卵は焼きムラがないようによく溶く。
- 具材は別に炒めてから溶き卵に合わせる。
- 油は多めにしっかり熱してから卵生地を加え、卵をふくらませる。
- あんかけはしっかりと煮たたせ火を通す。
油淋鶏(ユーリンチー)
鶏もも肉 | 1枚 |
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きゅうり | 1本 |
塩 | 小さじ1/4 |
サラダ油 | 適量 |
強力粉(または薄力粉・片栗粉) | 大さじ2 |
A; | |
長ねぎ(みじん切り) | 1/4本 |
しょうが(みじん切り) | 1かけ分 |
キッコーマン いつでも新鮮しぼりたて生しょうゆ | 大さじ1 |
酢 | 大さじ1 |
砂糖 | 大さじ1 |
ごま油 | 小さじ2 |
- 1きゅうりは斜め2~3mm幅に切ってから細切りにする。鶏肉は皮目を下にして、切り込みを2cm幅で半分の深さまで入れて塩をもみ込み、強力粉をまぶし皮を張る。Aは混ぜ合わせる。
- 2フライパンにサラダ油を1cm程度の高さまで入れて中火で熱し、鶏肉を皮目を下にして入れる。片面を3~4分揚げ焼きし、返してさらに2~3分ほど揚げ焼きし、火を強めて皮目がカリッと濃いきつね色になるまで揚げる。
- 3「2.」を食べやすい大きさに切り、きゅうりを敷いた器に盛りつけ、混ぜ合わせたAをかける。
- 鶏肉は切り込みを入れて火の通りを均等にし、皮を張る。
- 粉をまぶすことで、皮目がパリッとなり肉のうまみが逃げない。
自家製ラー油
油 | 200ml |
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唐辛子(粗びき) | 50g |
長ねぎ(青い部分) | 1本 |
しょうが(薄切り) | 1枚 |
にんにく | 1/2かけ |
- 1長ねぎは1cm幅に切る。
- 2小鍋に油、長ねぎ、しょうが、にんにくを入れて弱火にかけ、野菜がこんがり色づいてきたら取り出す。
- 3「2.」に唐辛子を加えてさらに混ぜながら5分ほど煮て、キッチンペーパーを敷いたザルで濾し粗熱をとる。
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