わが家でできるサステナブルな食と暮らし <第2回>これからもおいしく魚を食べるために今できること

講師

石井 真介 先生(「シンシア」「シンシアブルー」オーナーシェフ)

2023年2月18日のKCC食文化と料理の講習会 YouTubeライブ配信は「シンシア」「シンシアブルー」オーナーシェフ 石井真介先生をお招きし、「フレンチシェフにきく“これからもおいしく魚を食べるために今できること”」をテーマに開催しました。

講習会のレポート

石井先生は料理人として、海や魚の現状を知ってもらうための活動を続けています。その活動を通じて、これからもおいしく魚を食べるためにできることをご提案いただきました。

「私たち料理人は特に近年、獲れる魚の種類の変化や量が減少していることを危惧しています。現状をまずはみなさんに知ってほしい。獲らない食べないというのではなく知ることが大切。その上でできることとして、サステナブルシーフードの認証がついた魚や「未利用魚」を使うというのもひとつの提案です。海や魚について関心を持ち、その中からできることを見つけて始めて欲しいです。」

サステナブルシーフード認証魚として購入しやすい、さばとサーモンを使った2品をご紹介いただきました。

  • さばときのこのボルドレーズ風ご飯

    さばの文化干しがフレンチ風の混ぜご飯に。ボルドレーズとはフランスのボルドー地方風という意味で、きのこをバター、にんにく、パセリ、エシャロトなどで炒めたものです。炊いたご飯の上に焼いたさばの文化干しと炒めたきのこをのせて混ぜるだけで出来上がり。小鍋でつくり食卓で混ぜればパーティーにもぴったりです。

  • サーモンと野菜のホイル焼き

    サーモンと野菜とご飯を重ねてホイルで包み、蒸し焼きにしました。残った野菜などを利用することで食品ロスにもつながります。バターに合わせるレモンの酸味とケッパーの風味がポイントになります。カレー粉のスパイシーな香りもいいアクセントに。下に敷いたご飯もサーモンや野菜から出るうま味でおいしくいただけます。

石井先生の料理人として海と魚の未来に向き合う姿勢が勉強になりました。私たちもまずは関心を持つことが大切と感じた講習会でした。

講習会のレシピ

さばときのこのボルドレーズ風ご飯

材料:4人分
さば文化干し 1枚
200g

※炊きあがりのご飯が500g程度あればよい
240ml
まいたけ(小房に分ける) 100g
しめじ(小房に分ける) 100g
にんにく(みじん切り) 1かけ分
玉ねぎ(みじん切り) 30g
ケッパー酢漬け 10粒程度
サラダ油 適量
バター 15g
少々
キッコーマン いつでも新鮮 しぼりたて生しょうゆ 小さじ2
木の芽(好みで) 少々
つくり方
  1. 1米は分量の水で鍋で炊く。
  2. 2フライパンにサラダ油適量を入れてまいたけとしめじを炒める。色がついてきたら塩をふりバターを入れ、にんにくの香りが少しでてきたら、玉ねぎを入れてさらに炒める。ケッパーを加え仕上げにしょうゆを加える。
  3. 3さば文化干しは、フライパンにサラダ油を適量入れて、皮を下にして焼く。焼き色がついてきたらふたをしてさらに焼く。
  4. 4「1.」の炊きあがったご飯の上に、「2.」と「3.」のさばをのせ、好みで木の芽を散らす。

サーモンと野菜のホイル焼き

材料:1人分
サーモン 1切れ
好みの野菜
(玉ねぎ、にんじん、さつまいも、菜の花、ミニトマト、芽キャベツ、まいたけなど)
各適量
ご飯(冷めたもの) 50g
レモンの輪切り 2枚
バター 20g
ケッパー酢漬け 8粒程度
カレー粉 少々
少々
こしょう 少々
キッコーマン いつでも新鮮 しぼりたて生しょうゆ 適量
アルミホイル  
つくり方
  1. 1アルミホイルを敷きバター(分量外)を塗る。サーモンは塩、こしょうをする。好みの野菜は火がはいりやすい大きさに切る。火がはいりにくい根菜類は、電子レンジにかけるか素揚げしておく。
  2. 2アルミホイルに玉ねぎを敷き、その上にご飯、サーモンの順に重ねる。
  3. 3「2.」の上に残りの野菜やきのこをのせ、塩とこしょうをふる。その上にレモンの輪切り、バター、ケッパーをのせ、カレー粉をふる。
  4. 4「3.」のアルミホイルを閉じて、220℃のオーブンで15~20分焼く。(もしくはオーブントースタ強で20~30分焼く)
  5. 5好みでしょうゆをかけてもよい。
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